今年はずっと当たっていたので油断をしたわけでもありませんが、5本目の「スノーピアサー」でハズレを引いてしまいました。
前評判が標準以下だったので微妙なのは覚悟をしていましたし、むしろそういったものこそが自分に合うかと思っていたのですが、残念ながらそうは問屋が卸しません。
とにかくグロいので家族連れは絶対にお奨めできませんし、PG12って甘すぎるんじゃないの、が正直な感想です。
スノーピアサー |
地球温暖化への対策に失敗をして氷河期となったことで地球上から生物が死滅をしてしまった近未来、しかし人類の一部は永遠に走り続ける列車の中で生き延びているものの、先頭から最後尾までが完全な格差社会となってしまっています。
主人公はその最後尾から先頭を目指して仲間と立ち上がり、多くの犠牲を払いながらもようやくにたどり着いたそこで見る現実、といったストーリーです。
それを言ってしまえば身も蓋もないことは分かっていますが列車が走り続ける永久機関があればそれは列車である必要はありませんし、その設定がまず受け入れられませんでした。
舞台が車中であることから仕方がないものの全体的に暗く、しかしスプラッタなところだけは妙に生々しいのが胸にむかつき、その背景から蒔いた種からしっかりと最後に刈り取ってくれたことは評価をしたいのですが、結局は何だったのよと突っ込みたくもなる125分です。
そのラストシーンは30年以上も前に観たゾンビを思い出させるメッセージ性のあるもの、と言えなくもありませんが、しかし夢も希望も感じられない氷点下な雪国でした。
2014年2月22日 鑑賞 ★★☆☆☆(2点)