電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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トーマス・モアの行動も勇気にあふれていた。彼はきわめて熱心なカソリック信者であったために、ヘンリー8世の離婚問題に反対して処刑されたのである。喜びいさんで彼は処刑台に歩み寄った。良心に逆らうよりはむしろ死を選んだことに満足していた。
『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p216 )
第6章 人を動かす――自分の信念に命をかけられるか
1 強く秘めた“信念”を持って立つ!
◆「自分の仕事」に文字どおり命をかけた男の執念
トーマス・モアの行動も勇気にあふれていた。彼はきわめて熱心なカソリック信者であったために、ヘンリー8世の離婚問題に反対して処刑されたのである。喜びいさんで彼は処刑台に歩み寄った。良心に逆らうよりはむしろ死を選んだことに満足していた。
多くの偉大な人物は、困難や危険にさらされたときには妻に慰められ、支えられたものだが、モアにはそれがなかった。彼を励ましてくれるはずの妻は、ロンドン塔に閉じ込められた夫を訪れるだけであった。
彼女にしてみれば、ヘンリー8世の離婚を認めさえすれば、夫はすぐにも自由の身になって静かな書斎や果樹園のある居心地のよいチェルシーの自宅で家族と一緒に暮らせるものを、なんだってこんなところにいつまでもいたいのか、と夫の気持ちがどうしてもわからなかったのである。
ある日のこと、彼女は夫に向かってこう言った。
「今まではいつも賢いやり方で切り抜けてきたのに、なぜ今度に限ってこんなジメジメした狭い牢屋にねずみと一緒に閉じ込められるようなばかなまねをしているのか、不思議でたまらないのです。他の司教と同じようにすれば、すぐにでも自由になれるっていうのに」
だだ、モアは自分の義務を異なった立場から見ていたのである。単なる個人的な満足感のためではなかった。妻のいさめの言葉も何の功も奏さなかった。
「ここの暮らしだって、家に比べてそう悪くはないじゃないか。え?」
モアは妻の言葉をやんわりと受け流して、いかにも楽しそうに言った。それを聞いた妻は、吐き捨てるように、「何てばかばかしい!」と答えたという。
モアの娘マーガレット・ローパーは、母親と反対に何があっても信念を貫きとおすようにと父親を励まし、心から慰め元気づけた。ペンもインクもとり上げられたモアは、炭のかけらで娘に手紙を書いた。
その中の一通に「親を思うやさしいおまえの手紙が、どれほど私にとって慰めになるか、それを表現するにはたとえペンのかわりに山ほどの炭のかけらがあろうとも、とても足りないだろう」という一節がある。
モアは真実のために命を捧げた殉教者だった。彼は偽りの誓いはせず、純粋であったがゆえにむごい死に方を強いられたのである。断頭台の露と消えた彼の首は、当時の野蛮な慣習に従ってロンドン・ブリッジにさらされた。
マーガレット・ローパーは勇敢にも父の首をさらし台から降ろして、自分に渡してもらえまいかと願い出た。父に対する愛情は死後の世界にまで及び、自分が死んだ時には、父の首も一緒に埋めてもらいたいと望んだのである。その後だいぶたって彼女の墓を開いてみると、胸であったと思われる部分にこの貴重な遺物がおかれてあるのが発見された。
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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トーマス・モアの行動も勇気にあふれていた。彼はきわめて熱心なカソリック信者であったために、ヘンリー8世の離婚問題に反対して処刑されたのである。喜びいさんで彼は処刑台に歩み寄った。良心に逆らうよりはむしろ死を選んだことに満足していた。
『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p216 )
第6章 人を動かす――自分の信念に命をかけられるか
1 強く秘めた“信念”を持って立つ!
◆「自分の仕事」に文字どおり命をかけた男の執念
トーマス・モアの行動も勇気にあふれていた。彼はきわめて熱心なカソリック信者であったために、ヘンリー8世の離婚問題に反対して処刑されたのである。喜びいさんで彼は処刑台に歩み寄った。良心に逆らうよりはむしろ死を選んだことに満足していた。
多くの偉大な人物は、困難や危険にさらされたときには妻に慰められ、支えられたものだが、モアにはそれがなかった。彼を励ましてくれるはずの妻は、ロンドン塔に閉じ込められた夫を訪れるだけであった。
彼女にしてみれば、ヘンリー8世の離婚を認めさえすれば、夫はすぐにも自由の身になって静かな書斎や果樹園のある居心地のよいチェルシーの自宅で家族と一緒に暮らせるものを、なんだってこんなところにいつまでもいたいのか、と夫の気持ちがどうしてもわからなかったのである。
ある日のこと、彼女は夫に向かってこう言った。
「今まではいつも賢いやり方で切り抜けてきたのに、なぜ今度に限ってこんなジメジメした狭い牢屋にねずみと一緒に閉じ込められるようなばかなまねをしているのか、不思議でたまらないのです。他の司教と同じようにすれば、すぐにでも自由になれるっていうのに」
だだ、モアは自分の義務を異なった立場から見ていたのである。単なる個人的な満足感のためではなかった。妻のいさめの言葉も何の功も奏さなかった。
「ここの暮らしだって、家に比べてそう悪くはないじゃないか。え?」
モアは妻の言葉をやんわりと受け流して、いかにも楽しそうに言った。それを聞いた妻は、吐き捨てるように、「何てばかばかしい!」と答えたという。
モアの娘マーガレット・ローパーは、母親と反対に何があっても信念を貫きとおすようにと父親を励まし、心から慰め元気づけた。ペンもインクもとり上げられたモアは、炭のかけらで娘に手紙を書いた。
その中の一通に「親を思うやさしいおまえの手紙が、どれほど私にとって慰めになるか、それを表現するにはたとえペンのかわりに山ほどの炭のかけらがあろうとも、とても足りないだろう」という一節がある。
モアは真実のために命を捧げた殉教者だった。彼は偽りの誓いはせず、純粋であったがゆえにむごい死に方を強いられたのである。断頭台の露と消えた彼の首は、当時の野蛮な慣習に従ってロンドン・ブリッジにさらされた。
マーガレット・ローパーは勇敢にも父の首をさらし台から降ろして、自分に渡してもらえまいかと願い出た。父に対する愛情は死後の世界にまで及び、自分が死んだ時には、父の首も一緒に埋めてもらいたいと望んだのである。その後だいぶたって彼女の墓を開いてみると、胸であったと思われる部分にこの貴重な遺物がおかれてあるのが発見された。