電脳筆写『 心超臨界 』

強みは物理的な能力がもたらすものではない
それは不屈の信念がもたらすものである
( マハトマ・ガンディー )

こころのチキンスープ 《 本当の許し――ジェリー 》

2024-09-06 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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私はスベスベの石を見つけ、投げることにした。ところが、石はスベスベすぎて手元が狂い、まっすぐ老婦人の家の裏口に飛んでいった。ガシャーン! ガラスの割れる音に、私たちは落ちてくる石より凄い速さで逃げ帰った。その晩、私はろくに眠れなかった。ガラスを割ったことがバレて捕まるのではないか、でも何ごともなく数日が過ぎると、今度は彼女に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


◆本当の許し

「こころのチキンスープ 12」
( ジャック・キャンフィールド他、ダイヤモンド社、p105 )

いまから40年以上も前、12歳の少年だった私は新聞配達のアルバイトをしていた。お得意さまだった老婦人の名前も忘れてしまったけれど、その人は私に本当の許しの意味を教えてくれた。

ある土曜日の午後、私は友だちと老婦人の家の裏庭に隠れ、屋根の上をめがけて石を投げた。こうすると、屋根にのった石がゴロゴロと転がって軒先からドカンドカンと落ちてくる。まるで流れ星が降ってくるみたいで愉快だった。

私はスベスベの石を見つけ、投げることにした。ところが、石はスベスベすぎて手元が狂い、まっすぐ老婦人の家の裏口に飛んでいった。ガシャーン!

ガラスの割れる音に、私たちは落ちてくる石より凄い速さで逃げ帰った。

その晩、私はろくに眠れなかった。ガラスを割ったことがバレて捕まるのではないか、でも何ごともなく数日が過ぎると、今度は彼女に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

なのに彼女は、毎日、新聞を受け取るたび、微笑みながら声をかけてくれる。私は気がとがめてならなかった。

そこで、決心した。アルバイトでもらった給料を全部ためよう。3週間後、ようやく窓ガラス1枚分のお金がたまった。私はそのお金を封筒に入れ、手紙を添えた。「窓ガラスを壊してごめんなさい。この7ドルで窓ガラスが買えることを祈ります」

私は暗くなるのを待ち、老婦人の家に忍び寄ると、反省の手紙をドアの郵便受けに差し込んだ。これで堂々と彼女の目を見ることができる。

翌日、彼女に新聞を手渡しながら、いつもの暖かい笑顔にも心からこたえることができた。彼女は新聞にありがとうと言ったあと、「はい、どうぞ」と袋入りのクッキーをくれた。私はお礼を言って、クッキーを頬張りながら新聞を配達して回った。

3つ、4つ、食べたあと、袋にさわった私は、中に封筒が入っているのに気づいた。封筒を取り出し中を見て、あっと息をのんだ。中にはあの7ドルと短い手紙が入っていたのだ。手紙にはこう書かれていた。

「ジェリー、私はあなたを誇りに思いますよ!」
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