電脳筆写『 心超臨界 』

人間の行動はその人の考えを表す最高の解説者
( ジョン・ロック )

向上心 《 どれだけよい習慣を身につけたかで人間の価値は決まる――サミュエル・スマイルズ 》

2024-10-06 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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すぐれた自制心は、理想的な人間が持つ完璧さの一つに数えられる。われわれは衝動に走らず、次々に自分を襲うさまざまな欲望にも惑わされず、自制し、心の平衡を保ち、頭に浮かんだいくつかの感情を整理整頓してその最終的な決定に従わねばならない。そうすれば、とるべき行動はいずれも熟考を重ねたうえで冷静に決められるはずである。この努力がすなわち教育、いや少なくとも道徳教育を施すことにつながるのだ


『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p103 )
第3章 自分を生かす働き方――日々、精一杯働いているか、やりがいはあるか
4 心の鍛え方しだいで「日々の迷い」は簡単に吹っ切れる

◆どれだけよい習慣を身につけたかで人間の価値は決まる

人格を支える最良の柱となるのは、いつの場合にも習慣である。その習慣に従って意志の力がよいほうにも悪いほうにも働き、場合に応じて慈悲深い支配者になったり残酷な独裁者になったりする。

われわれは習慣に自ら喜んで従う家臣になるか、屈従する奴隷になるかである。習慣は善の道を歩む者を助けてくれるか、破滅への道に人を追いやるか、どちらかなのだ。

習慣は用意周到な訓練によってつくられる。規則正しい訓練と実習がどれほどの効果を上げるか、それはまさに驚異である。

たとえば、町でつかまえられたならず者のように、先の見通しが絶望的な人間でも、まじめに訓練と実習をくりかえせば正真正銘の勇気と忍耐力と自己犠牲の精神が身につくようになるのである。

激しい戦場や、船火事の起きたサラ・サンド号や難破したバーケンヘッド号のような恐ろしい災害に出合った時、精神を鍛え抜いた人がどれほど勇敢で英雄的な行動に出たことだろう!

道徳的な精神を鍛え、実習してみることは人格を形成するうえでも影響がある。これがなければ清浄で規律正しい日常生活を送ることはできない。自尊心を養い、服従する習慣を学び、義務の観念に目覚めるのも、みなこの鍛錬と実習を通してである。

独立独行の精神を持った自制心の強い人には、みな鍛錬の積み重ねがある。その鍛錬がきびしければきびしいほど、道徳的にも高められるのだ。

自分の欲望を努めて抑え、それよりももっと強い力を持った天性に服従するのである。心の中に住む訓戒者、つまり良心の命令に従わなければならない。さもなければ、衝動と感情に任せて自分の好き勝手に行動する、ただの遊び人になり下がってしまうのはまちがいない。

社会学者ハーバート・スペンサーは述べている。

「すぐれた自制心は、理想的な人間が持つ完璧さの一つに数えられる。われわれは衝動に走らず、次々に自分を襲うさまざまな欲望にも惑わされず、自制し、心の平衡を保ち、頭に浮かんだいくつかの感情を整理整頓してその最終的な決定に従わねばならない。そうすれば、とるべき行動はいずれも熟考を重ねたうえで冷静に決められるはずである。この努力がすなわち教育、いや少なくとも道徳教育を施すことにつながるのだ」
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