電脳筆写『 心超臨界 』

心地よいサマーレインのよう
ユーモアは一瞬にして
大地と空気とあなたを洗い清めてくれる
( L・ヒューズ )

人生を創る言葉 《 自分の境遇を改善せよ。しかしその境遇が――スノーデン 》

2024-08-09 | 03-自己・信念・努力
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆自分の境遇を改善せよ。しかしその境遇が変えることができないほど
 強いものならば、諦めてその境遇に甘んじろ


『人生を創る言葉』
( 渡部昇一、致知出版社 (2005/2/3)、p94 )
第2章 決断の瞬間――時を逃すな!

[ スノーデン ]
イギリスの政治家。マクドナルドらとともに独立労働党を組織し、
第一次大戦では非戦論を唱える。のちに労働党内閣の大蔵大臣とな
る。(1864~1937)

スノーデンは、自転車に乗って受け持ち区域の税金の取り立てをやっていた。プリマスの町は道幅が狭く、凸凹のひどい道なので、自転車で通っていると石垣にぶつかりそうだった。そのうち、突如横道から飛び出してきた犬を避けようとしてハンドルを曲げた拍子に、車輪が石に乗り上げて、彼は自転車もろとも転倒してしまった。

そのとき腰をひどく打ったけれど、もともと病気をしたことがないほど健康だった彼は全く無頓着で、泥を落として自転車に乗って駆け出した。

ところが、1週間ぐらい経つと急に発熱して寝込み、両足が利かなくなってしまった。初めのうちは風邪だろうと軽く思い、2、3日すれば治って出動できると考えていた。けれども、なかなか治らず、そのうちにとうとう、一生涯足は治らないだろうと宣告されてしまった。

怪我をしたときに適当な医療を受けていればよかったと思ったけれど、今となってはもう遅い。だが、両足が元通りには治らないとわかっても、彼は失望も落胆もしなかった。それが彼の人生のモットーだからである。

「自分の境遇を改善せよ。しかしその境遇が変えることができないほど強いものならば、諦めてその境遇に甘んじろ。そしてその運命に従って己の行動を改めよ」

こういうモットーだった。

彼は、会計官吏として一生を過ごしたかったけれど、足が利かなくなって満足に勤めることができない。何か他の仕事を探さなければならないと考えた彼は、小さいときから政治に興味があったので、それをなんとか生かそうとした。それが残された唯一の道だったのである。

そこでまず弁護士の資格を取ろうと考え、大学の法律試験を受けるために一生懸命勉強して合格し、法律家となった。そして、これをきっかけにして政界に入り、イギリスの労働党内閣の最初の大蔵大臣になったのである。

スノーデンの「環境が不満ならば改善するように努力をしなくてはいけない。それがどうにも変えられないものだったら、それに甘んじるように腹を決めなければならない」という考え方は、一種の悟りといってもいい。だからこそスッパリと自分の将来の計画を変更できたのだ。スノーデンにとっては、事故が官吏の道を諦めて弁護士の道に進むきっかけになり、結果として大蔵大臣にもなったのだから、彼に降りかかった災いは姿を変えた幸運であったということになる。

これは、自分に与えられた境遇が厳しいとき、それをどのように考えれば運命を好転させることができるかを教える貴重な話である。
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