電脳筆写『 心超臨界 』

忍耐は力だ! 忍耐の時が過ぎれば
桑の葉がやがてシルクのガウンになる
( 中国のことわざ )

こころの一冊 《 「とうさんおはなしして」――後藤啓子 》

2024-05-22 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  人生は良書だと思う
  深く入り込めば入るほどより豊かな意味が見えてくる
  ( ハロルド・S・クシュナー )
  I think of life as a good book. The further you get into it,
  the more it begins to make sense.
  ( Harold S. Kushner, American rabbi, 1935- )


子ネズミが「父さん、ぼくたちもうベッドに入ったよ。お話してよ」とせがむと、「終ったらすぐ寝る約束なら、一人に1つずつ、7つしてあげよう」と父さんネズミは話し始めます。


「とうさんおはなしして」
( アーノルド・ロベール・作、三木卓・訳、文化出版局 )

子ネズミに聞かせる7つの話――かいだんぶんこ・後藤啓子
(「こころの一冊」08.06.13日経新聞(夕刊))

図書館や幼稚園、学校の「おはなし会」の話し手は圧倒的に女性ではないでしょうか。それだけに、お父さんなど男性がするお話は、子供たちにはまた違った世界に写るでしょう。

物語でも子ネズミが「父さん、ぼくたちもうベッドに入ったよ。お話してよ」とせがむと、「終ったらすぐ寝る約束なら、一人に1つずつ、7つしてあげよう」と父さんネズミは話し始めます。

あるところに、とても背の高いネズミと、とても低いネズミがいました。二人はよく、一緒に散歩しますが、目にするものは、微妙に違っていました。

のっぽくんが「鳥くんこんにちは」と言うと、ちびくんは「カブトムシくんこんにちは」。のっぽくんが「花くん」なら、ちびくんは「根っこくん」です。

ある日嵐に遭い、飛び込んだ家で、のっぽくんは「天井くんこんにちは」、ちびくんは「床くんこんにちは」と言いました。でも嵐が去り窓辺に行くと、のっぽくんはちびくんに外を見せてあげたくて、抱え上げてやります。そして二人そろって「やあ、虹くんこんにちは」と言うのでした。

もう1つの話。母さんに会いたくなったネズミが、車で遠い道をどんどん行くと、車がバラバラに壊れます。するとローラースケートを売っている人がいてそれに乗り換え、次は運動靴に、靴が駄目になるとはだしで。そしてケガで歩けなくなると、何と新しい足を売っている人がいるではありませんか。やがてたどり着くと、母さんの言うことには「お前の新しい足は何て素晴らしいんだろう」。

絵文字やナンセンスのたのしいおはなしです。

文庫の子供のお父さんが、青い帽子をかぶり、毎月紙芝居をしてくださったことがあります。ご自分ががんと知らされ、子供たちに語りの楽しみを伝えようとしたのでした。「青帽さんの話、面白かったね」と、他界された今も子供たちの口から聞かれます。肉声の力と重みを感じます。
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