電脳筆写『 心超臨界 』

苦労に対する最大の報酬は
その引き換えに手に入れるものではない
苦労したことで形成される人物である
J・ラスキン

般若心経 《 相――自ずからにじみ出る内面の姿/松原泰道 》

2024-07-07 | 03-自己・信念・努力
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生滅は、生ずることと消滅することです。原始仏教では、生と滅とを相対的に考えて、生ははかないもので、すべては消滅するものと考えました。しかし心経は、生死に執(とら)われるから生滅に喜んだり悲しんだりするので、生死の執われを超えるなら、生き死にをそのまま受け入れて、永遠の人生が創られていくであろうと説きます。それが空の一つの相であるというのです。


『わたしの般若心経』
( 松原泰道、祥伝社 (1991/07)、p88 )
6章 不生不滅の教え――刻一刻、死に向かいつつある生(せい)を生き抜くために
(1) 来るべき「死」を見つめて
舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
しゃりし ぜしょほうくうそう ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん

◆相(そう)――自ずからにじみ出る内面の姿

もう数年前になりますが、若くして自殺したアイドル歌手がいました。その後、彼女が自殺する4日前に収録されたというテレビの放映を見たとき、気のせいか、彼女の態度にいつもの元気さがなく、沈んでいるように見えました。顔色も、何となしに冴(さ)えていなかったようです。それを見て、私たちは「やっぱり……」と顔を見合わせたことです。

私たちは易者や人相見ではありませんが、彼女の死に傾きつつある心の状態が、顔やしぐさに自然に現われるものだな、と話し合いました。人相だけでなく、手相もあります。掌(てのひら)に現われた筋や、肉づきの具合で、その人の運勢などがわかるそうです。

相は、また〈すがた〉ともいいますが、漢字の〈姿〉とはニュアンスが少し違います。〈姿〉は、身体や物などの形で目に見えますが、〈相〉は、外からは見えません。つまり、内面にあって見えないものが外部に現われて、目に見えるようになった状態のことでしょう。そこで私は、「相」を“内に秘められたもののフィーリングとしてのすがた”といいます。

私たちは物ごとを説明するとき、外形だけでなく、外見から受ける印象、つまり「相」についても話します。たとえば、縁談の場合、仲人が息子や娘さんを相手方に紹介するとき、容貌や、学歴や地位の外に、福相があるとか徳相があると説明するでしょう。そのほうが、人柄が具体的にはっきりします。心経は、「一切は空である」「では、空とは何か」と述べたのにつづけて、空の「相」について展開していきます。その第一に、「生滅(しょうめつ)」を学びます。

生滅は、生ずることと消滅することです。原始仏教では、生と滅とを相対的に考えて、生ははかないもので、すべては消滅するものと考えました。しかし心経は、生死に執(とら)われるから生滅に喜んだり悲しんだりするので、生死の執われを超えるなら、生き死にをそのまま受け入れて、永遠の人生が創られていくであろうと説きます。それが空の一つの相であるというのです。
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