電脳筆写『 心超臨界 』

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ヘンリー・フォード

デッチ上げ人生を歩むスーチー女史の後ろ盾――高山正之

2024-02-06 | 05-真相・背景・経緯
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忘れ形見のスーチーはいつの日かこの見え透いた英国の陰謀に気付き、反英のシンボルになる可能性が高かった。仕掛け人ランスがここで再度登場した。彼はスーチーをオクスフォードに留学させ、職を与え、英国人の夫マイケル・アリスまで世話した。廖承志以上の面倒見だ。30年近く英国人として暮らした彼女は心根まで英国人に仕上げられた。


◆デッチ上げ人生を歩むスーチー女史の後ろ盾

『マッカーサーは慰安婦がお好き』
( 高山正之、新潮社 (2013/8/16)、p117 )

廖承志は日本との国交回復を前に、まず記者交換協定を結んだ。文革騒ぎの少し前のことだ。

日本の新聞は競って記者を送りだしたが、廖はその群れの中から浅海一男を見つけだした。肩書は毎日新聞労組委員長だが、戦前は上海事変に従軍し、日本軍士官が「百人斬りを競った」という与太を書いた記者だった。

戦後、その記事を証拠にされて二人の少尉は日本軍の残虐性の象徴として南京郊外の雨花台で処刑された。

しかし嘘はばれる。浅海は閑職に追われ、毎日新聞も「一億人の昭和史」の中で彼の百人斬りの記事はいい加減だったと疑問符をつけた。

もし書いた当人が「百人斬り」でっち上げを自供したら、それと関連させて中国が囃した南京大虐殺の嘘もばれてしまう。

廖承志は今、手を打つべきだと考え、「金も仕事もやるから家族ごと北京にこないか」と浅海を誘った。

それで彼は針の筵(むしろ)の祖国を捨てて北京に移り、娘の真里も北京大に入れてもらった。彼女は今も政府施設に店をだし優雅に暮らしている。

その代償はただ一つ「百人斬りはホントだった」と言い続けることだった。

おかげで南京大虐殺は生き残り、中国は3兆円のODAを日本から巻き上げた。安い買い物だったと廖承志は思っている。

浅海と廖が会ったと同じころインドにビルマの女性大使キンチーが赴任した。暗殺されたアウンサンの妻で、一人娘のスーチーも一緒だった。

歓迎人の中に元ビルマ総督ヒューバート・ランスがいた。父アウンサンとは因縁ある人だった。

彼女の国は19世紀、英国に征服され、国王はインドに流され、残る王族も実力者もすべて処刑された。アウンサンの大伯父ミン・ヤンもこのとき銃殺された。

英国はビルマに大量のインド人を入れ、華僑を呼び、モン、カチンを山から下してビルマ族の国を見るも無残な多民族多宗教国家に変えた。

それから半世紀。日本軍が英国を叩き出すと、アウンサンは日本の支援の下で悲願の「ビルマ人の国」を再建した。

その日本が敗勢に転じると彼は英軍に通じ、寝返ることでビルマ独立の約束を取り付けた。祖国再建のためなら悪魔と手を組むのも厭わなかった。

しかし戻ってきた英軍は約束を反故にし、彼を反逆者として逮捕した。

処刑を前にして赴任したのがランスで、彼はアウンサンを釈放し、独立の準備も整えてくれた。スーチーにはいい人に見えた。

ここからは軍事政権時代の情報省副長官ウ・ソーニョンの話になる。

アウンサン逮捕でビルマは騒乱状態に陥り、反英運動が広がり、ベトナム化が心配された。

「だから英国は彼を放し、独立も認めたが、彼は英国支配継続を意味する英連邦加盟を断固拒否し続けた」

首輪を外したらいつ英植民地支配の糾弾者に変じるか分からない。彼の処分が決まった。

実は英国はこのときのためにウ・ソーを取って置いた。彼は戦前、ビルマ首相として訪米し、すげなく追い返された帰り道で「白人が逃げ惑う」真珠湾攻撃を目撃した。彼は逆回りで戻る途中、リスボンで日本大使館に寄り、日本との同盟を申し入れた。

これを伝える極秘電を解読した英国は彼を逮捕、拘束していた。

「英国は二人をラングーンで引き合わせた上でアウンサンの仕業に見せかけウ・ソーの暗殺未遂事件を起こす。そして報復のアウンサン暗殺が起き、ウ・ソーは首魁として処刑された。英国は厄介者二人を独立前にきれいに処分した」

続きはまだある。忘れ形見のスーチーはいつの日かこの見え透いた英国の陰謀に気付き、反英のシンボルになる可能性が高かった。

仕掛け人ランスがここで再度登場した。彼はスーチーをオクスフォードに留学させ、職を与え、英国人の夫マイケル・アリスまで世話した。廖承志以上の面倒見だ。

30年近く英国人として暮らした彼女は心根まで英国人に仕上げられた。

彼女は父を殺し祖国をずたずたにした英国の議会で今のビルマを語って拍手を浴びた。ビルマ人には哀しい景色に見えたはずだ。

                   (2012年8月30日号)
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