電脳筆写『 心超臨界 』

才能ある者はだれも射ることのできない的を射抜く
天才はだれにも見えない的を射抜く
( ショーペンハウアー )

自助論 《 千載一隅のめぐりあわせを生かす才覚――サミュエル・スマイルズ 》

2024-08-03 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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アメリカの科学者であり政治家でもあるベンジャミン・フランクリンは、稲妻の正体が電気であることを実験で確かめた。だが、当時の人々は、「いったい、それが何の役にたつのか?」とあざ笑った。そこで、フランクリンはこう答えた。「子供が何の役に立つかとおっしゃるのですか? いまは子供でも、やがて立派な大人になるかもしれないではありませんか!」


『自助論』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房(2002/3/21)、p61 )
3章 好機、再び来たらず――人生の転機を見抜く才覚、生かす才覚
2 「賢者の目は頭の中にあり」

◆千載一隅のめぐりあわせを生かす才覚

アメリカの科学者であり政治家でもあるベンジャミン・フランクリンは、稲妻の正体が電気であることを実験で確かめた。だが、当時の人々は、「いったい、それが何の役にたつのか?」とあざ笑った。そこで、フランクリンはこう答えた。

「子供が何の役に立つかとおっしゃるのですか? いまは子供でも、やがて立派な大人になるかもしれないではありませんか!」

イタリアの生理学者ガルバーニは、カエルの足を種類の違う金属に同時に接触させると筋肉がけいれんすることを発見した。だが当時、それはごくささいな事実であると見なされ、そこに電信技術を生み出す芽がふくまれていると想像し得た者はほとんどいなかった。

鉱坑から水を汲み上げたり、製粉機を動かしたり、工場で品物をつくったり、船や機関車を走らせたり――これらには熱によって膨張をさせられた水滴の力、すなわち蒸気が利用されている。やかんの口から蒸気が噴き出すのは見慣れた光景だ。だが、精巧につくられたメカニズムの中でこの蒸気が使われると、何百万馬力にも匹敵するほどの大きな力を発揮する。

伝えるところによると、ロンドン塔に幽閉されていたウスターは、熱湯を入れた容器のふたが吹き飛ばされるのを目にして、偶然にも蒸気の力に着目しはじめたという。彼は自分の観察の結果を『発明の記録(Century of Inventions)』という本にまとめて発表した。この本はしばらくの間、蒸気の力を研究する者の教科書とされ、やがてセイバリーやニューコメンなどが蒸気の実用化を図り、蒸気機関を生み出していくことになる。

ニューコメンの蒸気機関はグラスゴー大学に保管されていたが、その修理を依頼されたのがワットであった。彼は、この偶然のめぐり合わせに千載一遇のチャンスとばかり飛びつき、一生をかけてより高性能の蒸気機関を完成させたのである。
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