電脳筆写『 心超臨界 』

心地よいサマーレインのよう
ユーモアは一瞬にして
大地と空気とあなたを洗い清めてくれる
( L・ヒューズ )

般若心経 《 死の恐怖から脱するために――松原泰道 》

2024-08-09 | 03-自己・信念・努力
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人生で一番怖いのは、何といっても「死」でしょう。「今までは人のことのみ思いしに おれが死ぬとは こいつたまらん」という古人の狂歌がありますが、たしかに真理で、いつの時代でも、死は変わらぬ恐怖です。むしろ医学の進歩した現代のほうが、死に対する恐怖は昔より深刻なのは皮肉のように思えます。


『わたしの般若心経』
( 松原泰道、祥伝社 (1991/07)、p268 )
8章 無罣礙(むけいげ)――とらわれるな
(1) 執着を断ち切る
以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖
いむしょとくこ ぼだいさつた えはんにゃはらみつたこ しんむけいげ むけいげこ むうくふ

◆死の恐怖から脱するために

人生で一番怖いのは、何といっても「死」でしょう。

「今までは人のことのみ思いしに おれが死ぬとは こいつたまらん」

という古人の狂歌がありますが、たしかに真理で、いつの時代でも、死は変わらぬ恐怖です。むしろ医学の進歩した現代のほうが、死に対する恐怖は昔より深刻なのは皮肉のように思えます。

私もすでに八十歳を超え、長生きしている部類に入っているのに、なお自分の死に対しては恐れを持ちますし、死にたくありません。死を厭(いと)うのは、今までに学んだように、何かに執われがあるからです。

私は別に財産とてないから財の執着はありません。家族もみな成人しているので、家族の将来に不安はありません。しかし私が長生きすると、若い家族が私を後に残して、先に没しはしないだろうか、という不安が、私に恐怖をかきたてます。正直なところ、今の私には、この恐怖のほうが大きいのです。

また、私にもしたい仕事がありますし、やりかけの仕事もたくさん残っています。自分の仕事への執着が罣礙となっています。

ここで落ち着いて考えてみると、まず人間はどんなに進歩しても、不完全な存在だということです。科学知識が進歩し、技術革新が進むほど、人間の不完全性がより拡大されていくようです。人間は全知全能の神の能力は持てません。もしも人間がオールマイティになったら、人間は自滅するでしょう。仮に人間が不死の能力を得たら、地球上は瞬(またた)く間に人間で充満して、呼吸困難になってしまいます。
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