電脳筆写『 心超臨界 』

人生最大の目的は人の役に立つこと
それがだめでも少なくとも人を傷つけてはならない
( ダライ・ラマ )

人生を創る言葉 《 たった一歩だけ向こうを目指す――デヴィッドソン 》

2024-08-06 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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◆たった一歩だけ向こうを目指す


『人生を創る言葉』
( 渡部昇一、致知出版社 (2005/2/3)、p218 )
第6章 成功の秘密――「考え方」を工夫する

[ デヴィッドソン ]
リバティ・ナショナル銀行の頭取をしているときにJ・P・モルガ
ンにスカウトされ、モルガンの事業パートナーとしてモルガン商会
の理事となる。

デヴィッドソンは、いつでも「たった一歩だけ向こうを目指す」という主義だった。それだけで仕事がやりやすくなり、効果も上がった。この主義のために、彼はいつの間にか出世して、32歳のときに、早くもリバティ・ナショナル銀行の頭取になっていた。

そのデヴィッドソンの若いころの話である。

頭取室に入ると、彼は部下に「株式名簿を持って来い」と命じ、株主全部に、次の手紙を出した。

「拝啓、貴下はナショナル銀行の株を持っておられますが、もちろん、その株価が上ることを希望されるものと信じます。それならば、貴下は申すに及ばず、貴下のご友人方にも勧めて、当銀行と取引を始めてくださるよう、ご尽力くださいませんでしょうか。本行は誠実を主義といたしております。取引関係が多くなれば、自然配当も多くなるわけでございます」

そればかりではなく、彼は主な株主のところに自分で訪ねて行って、話をして回った。その誠意が株主を動かして、リバティ・ナショナル銀行は大変な勢いで発展した。

デヴィッドソンの行動力を見込んだ金融王モルガンは、わずか40歳のデヴィッドソンをモルガン商会の理事に抜擢したのであった。

大銀行の頭取が株主を全部回るわけにはいかないだろうが、リバティ・ナショナル銀行は地方銀行だったがゆえにこうしたことが可能だったわけである。日本でも戦前は小さな銀行がたくさんあったが、デヴィッドソンはいわばそういう小銀行の責任者になったのである。そこで一計を案じ、取引額が増えれば、株の配当も多くなりますから協力してくださいと説いて回ったというわけである。これは規模の小さい点をうまく生かした工夫であったといえるだろうし、小さくてもなんとかしようというデヴィッドソンの仕事への熱心さを表わしている逸話でもある。そういう人物であったからこそ、モルガンの目にかなったのであろう。
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