ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

母親が携帯を

2010-01-09 08:07:00 | 身辺雑事

70歳を過ぎた母親がようやく携帯電話を持ちたい、と言ってきました。

「ようやく」と言っても、私が別に折に触れて「持ちなさいってば」と言ったわけではありませんが。

父親の入院騒動で、「何か持って来てほしいものはないか」とか「具合はどうか」とか本人とダイレクトに連絡が取れれば便利なのに・・ということをつくづく思ったみたいでいよいよ決心したらしいのです。

で、どこのメーカーが良いのか、どんな機種がいいのか、さっぱりわからないから私につきあってくれ、と言ってきました。

年末の忙しいさなかでしたから「ええ~・・」と思いましたが、まぁ、買うくらい1~2時間付き合えばすむことか、と思い承諾しました。

けれど、これが甘かった・・

家の近くの大きなショッピングセンターには1階に家電量販店のエイデンが入っていて、そこには各社の携帯電話コーナーがあります。

そして2階には2階で、ドコモ、au、ソフトバンクと各社の専門店もあります。

母親は、携帯はもちろん初めてですが、そもそも極端な機械オンチ。

ビデオだって操作できませんでした。(つーか、覚えようとしないっていうか)

「ゆくゆくはメールもしたり、写メを撮ったりもするかもしれないけれど、せいぜいそこまで。とにかく電話がかけれればいい。字が大きくて押すところが大きくて、操作が簡単なものがいい。」

という希望は聞いていましたので、それなら選択する機種も大体限られてくるから簡単な話だ、ということでまずは2階の各専門店で、それぞれが売りにしている「簡単ホン」を見て廻りました。

その結果、ドコモの「らくらくホン」が一番いいんじゃないか、ということになりました。

ハイ、そこまでで40分程度。

それから全部を一堂に見られるエイデンに行って、もう一度全部を見渡した後でそこで買おう、ということになりました。

「やっぱりらくらくホンでいいよね。」となり、いざ購入、となったときのことです。

販売員の人が、

「それでは契約ということでよろしいですね? 本日、免許証と銀行引き落としのための通帳と印鑑がご入用になりますが大丈夫ですか?」と言われました。

「免許を持っていないから免許証はないんですけど・・ 代わりに保険証を持って来ました。」と母親が言うと、

「あ~、保険証ですとダブルでさらに、住所、氏名が確認できるもの、たとえばここ3ヶ月以内の公共料金の領収書などがいることになるんですよ。」

「え!? そんなものがいるの?」

時々感じることですが、どうして免許証に比べて保険証のほうが、身分証明などの場合、1ランク落ちた扱いを受けるんでしょうか?

母親のように免許を持っていない人間は、いつも不利な立場です。

いったい世の中、免許証を持っていない人と保険証を持っていない人とどちらが多いというのでしょう。

「それから、銀行の口座番号は控えてきているけれど、通帳そのものも持って来ていません。それじゃダメなの?」と言うと、

「ええ、それでは契約はできませんね。」と言うこと。


今日ですべて済ませてしまいたかったのだから、出かける前に携帯電話を新規で購入する場合、何が必要になるのか、を訊ねて出てこればよかった、と後悔しましたが後の祭り。

それにしてもこのときの販売員の人というのは、まったくサービス精神ゼロ、って感じでこちらも買う気が萎えました。

だって、もう「これちょうだい。」ってところまでは言っているわけだから、

「あ~、それは残念でしたね。でも今は契約成立いたしかねます。でも、商品はお取りおきしておきましょうか?」とか「必要書類以外のところは今、記入して行っていただきましょうか?」とか言われればすぐ出直してこよう、という気にもなりますが、

「契約はできません。」の一点張りで、私が「何が必要だったかメモしていくので、それ、ちょっと見せていただけませんか?」と言ったときも、黙って書類をこちらに差し向けただけでした。

私はそうは言っても「あ、これはどうぞお持ちください。」とか、渡せないものなら、「こちらでお書きいたしましょうか。」ぐらい言ってくれるものと思っていたのに。

その瞬間内心ちょっとイラッとして(どうせ買うならこの人からは買いたくない)と思いました。

だって、人あたりが悪いだけで知識は豊富という職人肌というのならともかく、「新規ご加入の方特典」というのが確かPOPで書いてあったので、出直すにしても、もしその企画が今日までだったら明日では意味がないわけだな、と思い、確認しておこうと、

「新規ご加入の方特典はいつまででしたっけ?」と訊ねると、「え~っと」とカウンターを立ち去り、自らそのPOPをもう一度見に行って、「年内ですね。」と言ったときにはちょっとびっくりしました。

これってBIGな企画じゃないの・・?

自分のコーナーの企画が今なにやってるのかも把握してないの?と思い、ますます疑念が強まりました。

さらには「では、お手数かけてすみませんでした。出直します。」と腰をあげたとき、追い討ちをかけるように、

「らくらくホンで今これがいい、とおっしゃった色は今度いらしたときにはあるとは限りませんからね。」と言われました。

おー! 上等じゃねぇか。 そこまで言われてもう、あなたからは買わないからいいわよ、という言葉が喉までせりあがったほどでした。

というわけで、1日約2時間。出かけて帰ってくる時間も入れたら、3時間ほどが無駄に終わりました。

で、次の日。

今度は2階の専門店の方で購入しようとそちらへ行きました。

こちらは対応は感じがよかったのですが、話は進み、肝心の、「で、おいくらでしたっけ?」ということになったとき、まともな値段を言われました。

「え!? 下のエイデンでは新規加入者特典でこういう企画で、このお値段って言われたんですけれど・・ 同じドコモさんでもこちらは違うんですか?」と訊ねると、申し訳なさそうに、

「はい・・ 値段は各店が決めていいことになっているので。」とのこと。

え~ ここまできて。

てっきり、値段なんてあわせてもらえるのだと思っていた。


母親と顔を見合わせ、

「どうする? もう1階下に行って、初めから、って面倒だよね。」

「でも、みすみす1階降りるだけでこれだけ値段が違うなら・・」ともはや思考能力もなくなり、どうする、どうする、と言っていると、その販売員の方が「ちょっとお待ちくださいね。」と席をはずし、かなりの時間が経過しましたが、戻ってこられると、

「お待たせしました。今、店長と相談の結果、下と同じ値段でやらせていただきますので。」と言われて、ほっと一息。


でも、ここでまた疑問が。

当然、いきなりここを訪れて何も言わなかった人は正規の値段で購入するわけだよねぇ。

いま、家電量販店なんて「他店の値段をお教えください。1円たりともうちの方が高ければ合わせます。」というところがほとんどなので、携帯ショップも当然そんなもんだとばかり思っていた。

やはり、いろいろと買いまわらなくては消費者は損をしてしまう、ってことか。

でも、時間対効果で考えるとどうなんだろうねぇ・・

それからも機能の説明、引き落としの説明などが続き、よどみのない会話が続いたのですが、それでもあっというまに2時間が経過。

たとえ母親がいくら「iモード」だの、「パケット」だのって言ってもわからないし、「一番シンプルに電話がかけられればいいんです。」と言っても、一応、その機種にその機能が備わってしまっているかぎり、あちらの方は説明の義務があるらしく、万が一最初に説明を聞いていなかったせいでこういうことになった、という苦情でも後々にあるといけないから、と仕込まれているのでしょう。

最低元のことは説明されます。

しかも、「DCM」とか何とか言ういったんそこを経由することにして銀行引き落としにするだけでポイントが2倍つきますから、同じことですからそちらにしておきますね、という一言だけでも、母親は、

「ポイントって何のために必要です? わたし、そんなのいらないから普通に引き落としだけでいい。」と言います。

「でも、お母さん、万が一、何年かして機種を変えたくなったとき、ポイントが貯まると、ポイント=お金だから、安く変えられるんだよ。銀行引き落としってことでは同じだから、何の手間がかかるわけじゃないから、そうしておけばいいんだって。」と私が言う。

「そうなの・・?」と母親が不満げに納得(?)する。


そしてまたドコモの人が、「では、そのカードをつくるために暗証番号が必要となりますから、お決めになってこちらにどうぞ。」というと、母親が、

「暗証番号? どうしてそんな面倒なものがいるの?」と言うから、

「万が一、カードを落としたときなどに悪用されるといけませんから。」と向こうの人が答える。

「そんな! そんな恐ろしいものなら、やっぱり、持たなくていいです。」と母親。

「だから、お母さん。持ち歩く必要ないんだよ。お母さんの場合、カードで買い物はしないんだから、ポイントのためだから、家のどっか通帳が入れてあるケースとかに一緒に、永遠に入れておけばいいだけだから。」と私。

「あ、そうなの・・?」と母、不満げに納得(?)

で、ようやく話が終わろうとすると、また母親が、

「そもそもDCなんとかって何のこと? 経由ってどういうこと? 結局クレジットカードをつくれ、ってことなの? 私、それならいらない。」と最初の振り出しに戻るようなことを言い出す。

こういうことの繰り返し。

母親も疲れたでしょうが、私も疲れてしまいました。

結局、2日間で計7時間ほどが費やされました。丸々1日かかってしまったわけです。

とてもじゃないけれど、現代の情報機器は単純に「買う」ということだけでも年寄りひとりでは行えない世の中になっている、と思いました。

しかもそれが最初から選択の段階で、「いろいろな情報はいらない。」と言っているにもかかわらず、「最初はこれも入っていただかないとかえって料金が高くなります。だから入るだけ入っておいてもらって、すぐ解約してもらえばいいですから。」ということが多すぎる。


料金がそのためにそんなに違うなら、といらない情報も買う。

そしてすぐに解約の手続きをする。

解約の手続きをどうしたらいいのか、ということをまた年寄りがひとりで聞かなければならない。

なんて不条理な世の中なんでしょう!

もっとシンプルにできないものなんですかねぇ。

私も母親くらいの年になったら、そんなに最先端の情報機器を使いこなせる老人でありたい、なんて思っていませんから、彼女にようになることでしょう。

そのときに、「なんだか怒涛のように言いくるめられた気分・・」という感じではなくて、気持ちよく「わかった!」と買い物ができるか、というと自信はありません。

もう少し情報機器も、その購入の仕方も含めて老人にやさしいしくみの世の中になってほしいと思いました。




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