久々!?(というより滅多に無い)本の感想です。
「流浪の月」
新聞で今年の本屋大賞を受賞した本として紹介されていて
そこに
”最後にこんな関係もいいんじゃないかと思える
今までにない世界が描かれている”
みたいな評論が載っていて
「ど~んな世界なんだろう?」
って、ずーっと気になっていて
本屋さんでおっきく飾ってあるのを見て
どうしようかなぁ
と考えていて
あの病院を梯子した日の帰りに
やっぱり、買ってしまった本。
それから、読み始め~
最初は、辛かったけど
でも、それなりにHAPPYな感じもあって
読み込んでいったんだけど・・・・
あんこさん、
話にのめり込む方で
だんだん、話がいや~な方になって
読んでいて、気が変になりそう
叫び出しそうになって
母に
「なんで、こんな話がいいの!?
いいっていう本、みんな、こんな話ばっかり。
小児性愛者とか、DVとか・・・。
もうヤダ!読んでられない」
と、訴えてしまった。
母は
「なら、読むのやめればいいじゃないの」
と、呆れ顔。
・・・そうなんだけどね。
世間が”いい”っていうんだから、何がいいのか・・・気になる。
それは、読み切った人しか、味わえないもの。
・・・とはいえ、やっぱり、思考が混乱して
行動とか、おかしくなりそうだったので
しばらく読むのをやめました。
しかし、幼い女の子の身体を・・・・とか
想像すると気持ち悪い。
想像というか、読んでいると
自分が主人公になっちゃうから
そうされている側になっちゃう。
とても、いられない。
それに、ようやく耐えた。。。と思ったら、
今度はDV。
髪の毛つかまれて、壁に打ち付けられたり
蹴られたり
「子猫のようにうずくまるしかなかった。。。」
とか、描写されてるのを読んでるとさぁ
自分、主人公になり切っちゃっているから
痛いんだ、本当に。
そこから逃げられない!!!って、苦しくなっちゃう。
絶対に嫌だ
・・・・
しばらくして、恐る恐る続きを読んでみた。
そう、外でなく。
家で。
何かあったら、母にしがみつけば、何とかなる。
・・・なんて、どこかに逃げ場を作らないと耐えられそうになかった。
通勤途中に読んでいるから、
本の世界と自分の現実周りとのギャップが
さらに思考を混乱させるんだと思って。
すこーしずつ、読み進めた。
実は、ちょうどそのころから、
小児性愛者やDVの描写がほとんどなくなって
HAPPYな世界が広がっていく展開になっていた。
HAPPYといっても、
すっごく幸せっていうわけではなくて
普通 っていうのか
落ち着くっていうのか
そんな感じで。
落ち着いて、終わります。
めでたし めでたし
・・・うまく表現してくれている。
度々本の中にも出てくるけど
「真実と事実は違う」
みんな、想像力豊かだよね。
想像が事実になっちゃう。。。。
多数の想像、事実となってしまったものを
真実と違っても
事実なんだから変えられない。
人は
思いで世界を作っている
世界は人の思いでできている。
事実は思い?!
自由はどこにある。
自由はなに?
やはり、本屋大賞とるだけあります。
私も 文 みたいな人が欲しいな。
もちろん、私は更紗になりたい。
けど、小児性愛者と関係は持ちたくないし
DVなんて、耐えられない!
だから、普通なのかな。