巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

SPF50+・PA+++

2010-06-20 20:09:00 | 美容と健康
タイトルはサンスクリーン剤(日焼け止め)の紫外線を防ぐ効果の指標。ご存知のように― 大ざっぱにいってしまえば ― SPFはサンバーン(赤くなる)のもとになる紫外線のB波を防ぐ数値、PAサンタン(黒くなる)のもとになる紫外線のA波を防ぐ指標である。

SPF値のほうは数値が大きければそれだけB波を防ぐ効果が高いのだが、現在の日本では50を超える値については、すべてまとめて「50+」と表示される。

PAについては、プラスの数は最大3個までで、数が多いほどA波を防ぐ機能が高いということになる。

(ちなみに測定法についての詳しいことは、こちらで→

すなわち、強力な日焼け止めはすべて「SPF50+・PA+++」になる。そうなるのだが…
実は、「SPF50+・PA+++」という値は、紫外線の影響を極力受けたくない日焼け止め使用者の多くとっては、夏に使用する日焼け止めの最低限の数値の指標にしかならなっていないようだ。

使用者の使い方やもともとの日に焼けやすさといった問題もあるのだが、同じ人間が「SPF50+・PA+++」を使っても、かなり日に焼けるものとあまり日に焼けないものとの、製品のばらつきがでてくる。というわけで、実際に使ってみたり、ネットで他の使用者の口コミを読んだりと、日に焼けたくない使用者たちは常に「自分にとっての、より良い日焼け止め」探しに余念がない。ポイントとしては「強力に紫外線を防ぎ」「落とすときは専用のクレンジング剤を使わなくてもきれいに落ち」「肌に負担をかけずにやさしい」ものだろう。おっと、できれば「お財布にもやさしい」ものであってほしいし、プラスアルファ(たとえば「肌がきれいになる」「化粧崩れがしにくくなる」)の効果もあれば完璧だ。

下の写真のものは、紫外線を浴びるのは主に朝と夕方の通勤時のみというわたしが、今年の3月中旬以降使用している and /or 使用していたものである。いずれも「SPF50+・PA+++」で顔にも使用できるものだが、わたしはもっぱらボディ部分に使用している。(顔は資生堂エリクシールホワイトのホワイト&プロテクター UV)

Sunscreens

左は、資生堂はアネッサのパーフェクトエッセンスサンスクリーン。高い紫外線防止効果と使用感の両立というのが売りである。現在使用中。

真ん中のコーセーの薬用 雪肌精サンプロテクターは、「美白しながら紫外線を防ぐ」のが売り。首回りとか手足に使っているんじゃ、美白効果はあんまりわからないか…

ニベアサン プロテクトマイルドミルクは紫外線吸収剤無配合が売り。実は紫外線吸収剤なしでこの数値を出すのはとてもすごいことだと思うのだけれど、いくらアレルギー体質とはいえ紫外線吸収剤無配合ではちと不安。というわけでわたしが実際に使ったのは4月の下旬まで。しかし4月の下旬でも紫外線はかなり強い。

ただし「夏の屋外活動」を求められた場合は、上記の3つのいずれも使わないだろう。お同じアネッサでもパーフェクトVUサンスクリーンか資生堂サンケアの製品を使うつもりだ。

===

わたしがかなり若いころ(20代の前半ぐらいまで)は、紫外線A波を防ぐ日焼け止めは存在しなかった。

いずれにしろ夏は肌を焼くものであったので、皮膚科から常々「絶対に肌を焼くな」と言われていた身としては、大学卒業後の最初の会社で最初の数日間の夏休み(不動産業につき、夏休みは結構長期だった)が終わって出社したとき、皆が一様にサンバーンとサンタンが混在した赤黒い肌をしているのに圧倒され、肩身が狭かった。

なにしろ当時のわたしは、普段から色白だった(嗚呼、今思えば過去の栄光よ!)。それなのに一人だけ日に焼けていないので、会う人ごとに同僚も上司も「あれ、福島さん。どうして焼けてないの?」と質問してくるのだ。

一応折り畳みの日傘なんてものが当時でもちゃんと存在したのだけれど、それを持ってエスカレーターに乗ると「え? 今、外は雨が降っているんですか?」なんて、聞かれた時代だ。

日本では、資生堂が1986年に販売を開始したインターセプトというブランドが、少なくとも国内の大手の化粧品会社でA波のブロックを打ち出した最初のものじゃないかと思う。それまで、「こんどスイスで、紫外線A波も防ぐ日焼け止めが発売されたらしいよ」なんて噂を聞いて、かなりうらやましかった思い出がある。当時は、海外旅行はそんなに行けない時代だったから海外化粧品を買うために海外に行くなんてことはなかったし、一般人が個人輸入なんてことも思いつかない時代だった。わたしは発売とともにインターセプトに飛びついたんだけれど、この日焼け止めは時間が経つとオレンジ色っぽく変化するので、服の襟やそで口の周りは、みんなオレンジ色に染まってしまった。
(資生堂のUV関連製品の歴史は、こちらで→

詳しい話は省略するけれど、紫外線のB派を防ぐSPFの測定方法には、大きく分けてヨーロッパ方式と米国方式がある。測定方法が異なるので、米同じ日焼止めでも国方式のほうが数値が高く出る。日本は1990年代の初めに、一斉に米国方式のSPF測定方法による数値を採用することにきめたため、ある時を基準に数値の重さがガラリと変わった。

それまで「SPF 15」という数値はかなり強力に紫外線ブロックする数値だったのだけれど、現在の基準で「SPF 15」なんていう日焼け止めは、「まぁ、真冬の使用にはいいかも」というところだろう。わたしが今年の真冬から春先まで使っていたのは、「SPF 27・PA++」だ。センチネルリンパ節生検を受けた側の腕(すなわち、腋窩リンパ節が通常よりも少ないほうの腕)は、絶対に日焼けは禁止である。片腕だけ紫外線を防ぐわけにはいかないので、紫外線の影響を受けるところにはすべて塗っておいた。

ハチワレ

2010-06-20 18:54:07 | ノラネコ
はちわれ【鉢割れ】
犬・猫の班毛が顔の真ん中で左右に分かれ、鼻筋の白く通ったもの。飼うことを忌む地方が多い。(『広辞苑』より)


はちわれ【鉢割】
3. 犬・猫の班毛が顔の真ん中で左右に分かれ、鼻筋の白く通ったもの。飼うことを忌む地方が多く、特に山で働く人はこのような犬を嫌う。(『精選版 日本国語大辞典』より)


つまりはこれ(頭に蜘蛛の巣付)↓

Hachiware_1

ハチワレの独白

こんちは。ボク、ハチワレです。若い男の子です。ふくしまさんちの、庭の主の座を狙っています。

ボクのタクエツしたリサーチ力に基づけば、ふくしまさんちの庭の女主人はハナグロおばさまです。なので、とりあえず取り入っておいたほうがいいと思って、毎晩おばさまに感じよくあいさつしているんですが、ハナグロおばさまはいつも「フー!」とか「シャー!」とか言って、ネコパンチをくらわすんです。ボク、嫌われているんでしょうか? それともおばさまはツンデレなのでしょうか?

ハナグロおばさまのマブダチのシロサバおばさんは、夜だけ来ることが多いんですが、はっきりいって、ハナグロおばさまには、中年女同士でつるむより、若いボクのほうがいいと思うんです。そして、ハナグロおばさまに取り入って気に入られた暁には、時期をみてボクがこの家の主に(メラメラ)…

そこで、まずはシロサバおばさんの追い出しにかかっているんですが、そのたびにニンゲンに怒られています。なぜでしょうか。ボクは、若くてかわいくて、ジャンプ力だってあるのに…

ヒトによるコメント

2~3週間前から、庭に現れるようになった、ハチワレの若いオスネコである。それ以前は、近所の別の家の庭をテリトリーにしていた。以前のテリトリーから考えて、母猫の想像は大体つく。ハナグロの姉または妹である。すると、このオスネコはハナグロの親戚ということになる。

最近ではわたしや母を見ると、大声で「ヒャーン」と鳴きながら尻尾を立てて近寄ってくるようになった。ただし人間に対しては常に警戒心を怠らず、こちらが近づいていくと逃げる。こちらを見る目は緊張しきっているが、なぜか「ボクは緊張していません。リラックスしていますよ」のポーズをわざと取ることがある。この「リラックスしているふり」というのは、わたしが知っている限りではオスネコに多いようだ。

Hachiware_2
(↑ リラックス感を醸し出すために、わざと目の前で寝そべってみたりする)

シロサバを目の敵にして追い回すため、シロサバは庭に入ってこられないことが多くなった。いろいろあってもハナグロとシロサバは仲が良く、ハナグロはシロサバの姿が見えないと、探すような動作をする。そのシロサバを追い出そうとしているハチワレは、ハナグロからはたいそう嫌われている。

Hanaguro_and_shirosaba
(↑ 結局、仲の良い2匹)

オスということで、いずれ庭から穏便にご退去いただくか、それとも捕まえて去勢手術を受けさせるしかないだろう。(ハナグロとシロサバはボランティアさんが避妊手術を受けさせたようである。)目下のところは触ることもできない状態だが。

体はすでにハナグロより大きい。