本日の夕方に出た虹。さて、何色みえるだろう?
虹の色を何色と考えるかは文化によって異なり、2色から8色ぐらいの間で差があるということは、結構知られている。日本では一般的に7色だ。通常、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫という順番で、虹の色を数える。
英語でも「虹の色は7色である」ということを覚えるために、各色の頭文字をとった単語 "vibgyor" (Violet, Indigo, Blue, Green, Yellow, Orange and Red) がある。紫から数えていくわけである。
が、わざわざ単語を作って、覚えなければならないところに苦しさがある。というのは、英語圏では「虹は6色」という考え方が一般的だからからだ。"Rainbow Colors"という歌にもあるように、Purple, Blue, Green,Yellow, Orange, Redの6色だ。一応子供は学校で「7色」と教えられるが、日常では虹を6色として扱うことがことが多いので、7色と教えられても、いつのまにか6色になってしまうのだそうである。
かなり昔の話だが、通訳中に "all six colors of the rainbow" とイギリス人に言われて、訳が数秒間止まってしまったことがある。大昔、大学時代の心理学の授業中に、「英語圏の人は虹を6色と考える」という話は聞いていたので、知識としてはわかっていた。が、虹の色を「全六色」などといわれると、やはり「えっ?」なってしまうものだ。
そのときとっさに訳出したことばは、「七色」だった。勝手に数を変えてはいけないのは分かっていたが…