バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

あしは寂しがり

2014年07月31日 | Weblog
会社創設時より、我が事務所の壁には「商売十訓」が貼ってある。正しい商人のあり方を示す基本理念で、十の教えから成っているもの。そのまず第一が「損得より先きに善悪を考えよう」だ。なるほどおっしゃるとおりで、詐欺まがいなことをして利潤を追求してはいけない。まったく異論を挟む余地はないのだが、これを遵守するとどうなるか。簡単なことである。儲からないのだ。さらに「お客に有利な商いを毎日続けよ」という項もあるが「愛と真実で適正利潤を確保せよ」「欠損は社会の為にも不善と悟れと」いう項もある。どの項もなかなかに並び立たず、実にビジネスは奥が深く難しいものだということ。
まあとにかく正直に誠実に仕事をすればいいのだが、先日「愚直にやればやるほど利潤は薄く、足袋はだしの結果になってしまうものだ」と友人に愚痴っていたら「足袋はだし?あーバースくんそれは手出しのことね」と言われた。二人とも儲けどころか持ち出しをしてまでする仕事があるということを言いたかったのだが、その表現が手と足で分かれて面白いなぁーと思った。辞書を引くとどちらも違う意味で、持ち出しのことを言うとは書いていない。でもどちらも損をしてする仕事を言い表している。
足袋はだしは、いわゆる売り上げの下駄を履かせないところからきているのだろう。一方手出しは、懐の中にある自分のお金を出すとこからそういうのだと推測される。友人と二人「それにしても儲からないね。アベノミクスって何?!」と毒づきなからふと気がついた。そういえば、お金のことをお足とも言う。まるで足が生えているかのごとくあちこちと行ったり来たりするからそういうのだそうだけど、どうかバースくんの方に向かって歩いてきていただきたい。
そんなことを願っていたら、枝雀さんの落語のまくらを思い出した。「お金は寂しがりなんだそうですな。たくさんあるところに行こう行こうとする。少ししかないとこのお金はみんなたくさんあるところに行ってしまう」のだそうだ。ガクッ!!でもバースくんは本日も誠実に仕事をしたいと思います!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取