孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

中国は本当に冷漠社会(他人に無関心な社会)か?

2012-04-15 23:52:15 | 中国

(国内観光客で混み合う上海・外灘 4月14日)

昨日から中国を旅行中です。
昨日は上海で宿泊、今日は寧夏回族自治区の銀川に移動、明日からは新彊ウイグル自治区のトルファンで5日間ほど過ごす予定です。

上海は乗り継ぎのために寄っただけですが、一応、空港からリニアを体験し、最大の観光スポット外灘に数年ぶりに行ってみました。
リニアは最高時速430km、新幹線に比べると多少揺れますさすが、さすがに速いです。翼を出したら飛んで行きそうです。

もっとも、車内の写真を撮っているほんの7,8分で終点についてしまいます。市内にはそこから地下鉄に乗り換えますが、空港からも地下鉄で市内に直行できますので、わざわざリニアを使う実用性はいまのところは小さいようです。(所要時間は多少短縮されるのでしょうが、料金も高くなります。)

外灘はものすごい人出、その99%は中国国内観光客です。
中国を初めて訪れた二十数年前は、観光地では外国人の姿が目立ちましたが、現在は観光の主役は圧倒的に中国人民です。
人々の暮らしがそれだけ豊かになり、余裕が出てきたことのひとつの結果でしょう。
中国共産党政権の問題は普段指摘しているように多々ありますが、国民の生活向上はまちがいなく功績のひとつです。

上海での宿泊ホテルを探すのですが、見つかりません。
どうもネットで得たホテルの地図が間違っていたようです。
雨がポツポツ落ちてくるし、キャリーバッグを引きずり、どうしたらいいかわからず途方にくれたのですが、一度地図を見せて道を尋ねた若い男性数人のところにもどり、「見つからない。ホテルに電話して場所を聞いて欲しい」ということを頼みます。
私は中国語は全く分かりませんし、向こうは英語ができませんので、身振り手振り、以心伝心の世界ですが、私が困っていることは十分に理解して、何とか対応してもらえました。

つい先日のブログで、中国社会について、冷漠社会(他人に無関心な社会)とかモラルを欠いていると批判したばかりですが、すっかり彼らの親切の世話になってしまいました。

それ以外にも、リニアから降りるとき私のバッグのチャックが開けっ放しになっていることを「危ないから閉めなさい」と教えてくれた女性、ホテルのカードキーがうまく作動しなかったとき、自分の部屋からフロントに電話してあげると言ってくれた通りすがりの向かいの部屋の女性など、いくつもの親切を1日で経験しました。

メディアで報じられる事件が社会の一断面を表しているのは事実ですが、それは決して社会全体を表している訳でもないということを、改めて感じた1日でした。

旅先でネット事情が十分でなく、時間も無く、疲れてもいるので、今日はここまで。
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