豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

アメリカ追従から多角的外交へ

2017-12-10 | 平和・人権・環境・自治制度

今こそ9条を生かす―アベ改憲と北朝鮮危機の中で

12月10日豊田9条の会主催、講師愛敬浩二名大教授の話を聞きました。記憶に残った主観は以下の通りです。

1 北朝鮮危機と米国の「盾」としての日本で、日本が盾の役割を果たすとは北朝鮮がアメリカと戦争になった時、日本がアメリカの盾になるということは、まず日本が攻撃を受けることになる。日本には北朝鮮のミサイルが数百向けられていると言いる。これはアメリカが守ってくれるどころか、日本が盾となり攻撃を受けることになる。トランプ大統領が来日した時、「北朝鮮のミサイルを日本は迎撃すべき」(中日171105)。これでは日本は戦争に巻き込まれる危険性が高い。Jアラートで危険を煽り、選挙で自民党が多数を占めた。本当に危険なら選挙どころではない。それに、ゴルフなどやっている場合でもない。北朝鮮もイラク戦争から学び、弱い国が攻められないようにするには、核兵器を持つことである。

2 10・22総選挙で改憲勢力はどんな変化を生じたか?立憲民主党が躍進し野党第1党になった。公明党も野党第1党の理解と言ってきた。安倍と同等の保守はこれまで消えてきた。希望も支持が激減し消えていくだろう。山尾は改憲の提案で民進党を繋ぎとめる考えで、自民党に利用される危険性がある。アベ自民党は選挙で争点を消し選挙している。

3 9条3項の「加憲論」の問題点と危険性で、「軍事大国化」のための解釈改憲。明文改憲の「呼び水」になる。公明党の加憲は環境とかプライバシーであった。「小国主義」的政策(渡辺治);「専守防衛」論、非核3原則、武器輸出3原則、防衛費1%など。これらは騙され崩されつつある。

4 9条運動の課題として、自衛隊の海外進出に憲法的制約。国民投票を実施したら、否決し集団的自衛権の撤回だけでなく、海外派兵の全面禁止を求める。

その他質疑から

   Q、アメリカの属国のような状態で、多角的外交は難しいのでは?

 A,難しい面もあるが、海外では事例がある。韓国ではサード搬入で中国観光客が激減した。

   Q.憲法学習で南京大虐殺や従軍慰安婦の歴史修正主義を克服する必要があるのでは?

 A,学校で現代史をあまり教えていない。

   Q,徴兵制はどのような状況で行われるか?

 A、憲法改定が必要である。海外派兵など自衛隊員が海外などで戦死すると、徴兵制も視野に入る。その前にアメリカのような経済的な徴兵制になる。

④ Q,アメリカは安保条約で日本を守るか?

 A,今の安保ではそうなっているが、米軍の派遣は議会の承認がいる。尖閣諸島では必ずしも守らない。

⑤ Q、在日に日本国民は冷たいのでは?

 A,在特会など右翼ナショナリズムは、アメリカには向かわず韓国などに向かっている。国民同士の友好・交流が必要である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする