豊田の生活アメニティ

都市デザイン、街歩き・旅行、くらし

旧芝離宮恩賜公園

2016-03-28 | traveling, town walking

 26日は息子のアパートに泊まり、翌日は旧芝離宮庭園に行った。隣の浜離宮庭園には行ったことがあるが、その時こちらは休園日であった。パンフレットによれば、ここは小石川後楽園とともに、最も古い大名庭園の一つである。典型的な池泉回遊式で、当時は海水を取り入れていた。西湖の堤は中国の杭州にあるのを模したものである。枯滝の石組、雪見灯篭など素晴らしい。高層建築物からみれば逆借景である。周辺の高層建築物、電車の騒音は邪魔ではあるが、鳥や魚が悠々と遊ぶのを見守るのは楽しい。これで都立文化財9庭園のうち9庭園を鑑賞した。都民であれば9庭園年間パスポート4,000円を払って見たいものだ。今度は向島百花園、旧古川庭園、殿ヶ谷戸庭園、それに庭園美術館、小石川後楽園を見てみたい。
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旧岩崎邸庭園

2016-03-28 | traveling, town walking

3月26,27日に日本住宅会議があり、急遽東京へ行くことにした。住宅会議のことは後日にして、庭園、街歩きを先に記す。26日が春休みで土曜日のため混雑が予想され、豊橋から2時間に1本のひかりに乗るため、いつもより30分早く家を出た。予想通り指定席は取れず、ホームで30分並びかろうじて座ることができた。会議の会場は上野公園の隣であった。近くに旧岩崎庭園があることが分かり、入場制限の午後4時半前に滑り込んだ。パンフレットによれば、1896年岩崎彌太郎の長男の本宅として造られた。当初より3分の1になっているが、その広さは夢のようなものである。戦後GHQに接収され、返還後、52年に国有財産となった。写真の洋館は国の重要文化財になっている。正面にある高いシュロの木と洋風建築がマッチし、「時の風が吹く」。
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アベノミクスと暮らしのゆくへ

2016-03-28 | 気になる本

 山家悠紀夫(2014)「アベノミクスと暮らしのゆくえ」岩波ブックレット
 著者は銀行マンから大学教授になった方で、データ分析によって厳しくアベノミクスを批判している。第1,2章でアベノミクスの欺瞞を、①「非科学的」な政策、②多くの経済思想が混在、③現状認識を誤った政策、と指摘している。特に③について、「バブル崩壊」という言葉と時期が違う。バブルははじけるだけで、日本経済の停滞は98年からで、GDPの停滞が始まった。長期低迷の背景は賃金低下である。それで民間需要が減り、GDPも減ったとしている。賃金が上がらない理由は96~97年の橋本構造改革からである。アベノミクスのもっとも大切な欠点は、人々の暮らしに目を向けない政策である。金融緩和で設備投資は増えない、物価上昇率2%でも買い控えで効果なし。(最近はマイナス金利まで持ち出し株価下落、アベクロミクスも破綻)。「機動的な財政政策」の内実は一方的な公共事業増大で赤字国債の増大である。(消費税増税で福祉充実も財政赤字解消もされず、使ったのは公共事業と軍事費増大、企業減税であった。)
第3章では、第3の矢の危険性を指摘している。「世界で一番企業が活動しやすい国にする」ということで、減税や規制緩和で企業の「稼ぎ」のお手伝いである。労働法制の規制緩和で、裁量労働制の構築、フレックスタイム、金銭による解雇など労働者保護の権利の破壊を進めている。さらに、戦略特区の設置である。株式への運用割合を上げる。(上げて損失を出した)。法人税減税で設備投資や賃上げの効果も上がっていない。さらに減税の穴埋めを標準外形課税の導入で、中小企業に拡大する。
どうするか?法人税を減税させない。労働法制を改悪させない。TPP交渉から撤退、原発稼働の廃止。特に、①正規労働者の規制、最低賃金の大幅引き上げである。アベノミクスは、企業を良くすることを前提に考えている。そして、日本経済を長期不況から脱出させ、人々の暮らしを良くしようとしている。これは逆である。暮らしを良くすることを第1に考えなくてはならない。(民主党の生活が第1は実現しなかった。その反動で自民党が復活した。党名の変更でなく、政策・綱領をしっかりすべきで、その教訓を学ばなくてはいけない。)
 写真は岩崎邸庭園3・26
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