ミロ美術館

　リスボンへは行きそこないましたが、７日の火曜日朝にはパスポート申請が受理されました。出発は翌日夕方なので、開き直って市内観光へと出かけました。まずは行きそびれたミロの美術館（写真は屋上から市街地を眺めたもの）です。ミロの絵は抽象的というか、理解しがたいものがあります。しかし、色使いやデザインは理屈抜きで、見ていて楽しいものがあります。写真はミロ美術館から町並みです。向こうの丘がグエル公園でしょうか。

　この後、オリンピック会場を抜けて、スペイン村とカタルニャ美術館を目指しましたが、迷い行けませんでした。途中の公園には写真の野生化したオウムが沢山見られました。そこで適当にレストランを見つけ、なぜか餃子（中国人経営か？）とピザを食べました。

バルセロナの悲劇

　
　バルセロナの４日目、皆はサグラダファミリアの中へ入りたいというので、私は並ぶのがいやだから一人で別行動です。地下鉄に乗ってもう一度歴史地区を散策することにしました。まずは市場で早めのランチを、ワインとサンドイッチで済ませました。それから公園を散策し、ピカソ美術館へ行くことにしました。

　途中古代都市の展示館を見て、写真の大きな凱旋門を見ました。その後ターンしてブロックの長い辺（ジェイコブスの本にある「危険な歩道」）を歩いていると、服が汚れていると背の高い男に声をかけられました。怪しいと思い無視しましたが、途中バス停があったので、暑いから上着を脱ぎながら態勢を整えていると、先ほどの男が来てちょっかいを出してきました。そしていきなりバッグをひったくられました。私服警官と一緒に追いかけましたが見失いました。その中には不運にもパスポートが入れてありました。警察へ行って被害届をだしましたが、金曜日の夕方でした。日本領事館は土日休みで、月曜日は祝日でした。次のホテルのキャンセル、保険屋への連絡、帰国飛行機の手配、戸籍謄本のＦＡＸなど家族の協力で手配できました。現金はいれてなかったけれど、国際電話、メール、ＦＡＸなどの手配と領事館への申請までの２日間、ストレスがたまりません。スペインの経済不況を身をもって実感しました。
ps
EU統計局の最新発表によれば、ＥＵ失業率は１２％で中でもスペイン２５％、ポルトガル１５％と高いです。経済不況による緊縮財政が続いています。