豊田の生活アメニティ

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住民参加とまちづくりシンポ

2008-11-12 | 都市計画・まちづくり
 愛知弁護士会西三河支部主催のシンポに参加しました。基調報告矢作 弘氏(大阪市大教授)の話は「文化資産を生かしたまちづくり」で、金沢の芸術村、同美術館、舞鶴市のレンガ建物の保存、門司港の保存、秋田の広楽館など2級の産業遺産の保全の価値でした。さらに米の登録文化財の優遇税制やサロモンのNPO論、市場の失敗、行政の失敗などでした。岡崎城より高いマンションが出来て失望したという質疑に、規制はトップの姿勢に関わるということでした。そして、都市の高さ基準は連続性とヒエラルキー(階級性)でお城や教会、歴史建造物などは大事にされるべきだという話は納得でした。京都で採用されたビスタの説明もされました。パネリストから岡崎市の「協働のまちづくり条例」準備の話がありましたが、行政の参加はありませんでした。課題と制度と主体の関係が整理される必要があります。中間的で調整役のNPOも非営利だけでなく、非政府の自立した組織でなくてはと思いました。まちづくり団体の補助金の決定も公正でないという意見も会場からでましたが、神戸市のようなまちづくり協議会がひも付き団体の危険性もあるなと感じました。竜美丘で高層マンション反対の運動が進んでいますが、事後の運動は「適法」とされ困難であります。景観法によるざっくりした高さコントロールが必要です。都市内分権で利害に関わる決定の議論の場・公聴会の仕組みも必要だと思いました。(写真は岡崎市のマンション反対運動)
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