「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

田中優さんの講演会

2011年05月30日 | 自然・環境
 日曜日は飯田市の美術博物館で伊那谷自然友の会主催の田中優さんの講演会があった。今回の原発事故のこと、なぜ原発が推進されてきたか、たくさん設備投資してコストをかけるほどもうかる総括原価方式の仕組みや、原発をやめても夏場のピークを少しずらすだけで電気は十分足りる話、発送電分離によって電力の自由化を進めるべきこと、電力会社が莫大な広告費を使ってメディアをコントロールしていること、地熱、洋上風力、小規模水力など自然エネルギーの紹介、エネルギー自給→地域資源を活用して地域の中でお金を回すことなど、多岐にわたるテーマを分かりやすくお話しいただいた。田中優さんのお話はいろいろな具体的なヒントに富んでいて、話を聞いた人たちが希望を感じられるところが若い人たちに人気のあるゆえんかなと思ったりする。後半の質疑の中では、ビールが放射能の除染に効果があるなんていう話も。200名収用の会場は超満員で、さらにUstreamでネット中継もされた。こちらでアーカイブが見られる(最近の過去のライブ)。
 今日の午前中も再びもっと少人数で田中優さんのお話を聞く集まりに行ってきた。古民家の和室の会場で、昨日の話を受けて、ビールを飲みながらの気さくな集まり。
 昨日もそうだったけど、電磁波に敏感な方がおられるので、携帯電話はマナーモードでなくて電源を切ってくださいとのアナウンス。息苦しくなってしまうそうだ。よく「過敏症」という言い方をされるけど、実はほかの人が鈍感なだけで、本当は体によくないものを敏感に感じ取って知らせてくれる人だとも言える。先日、飯田にチェルノブイリの話を聞きに行ったときも、人間は探知機がないと目に見えない放射能の存在が分からないけど、ミツバチは事故後1週間くらい全く巣から外に出なかったという話を聞いた。
 その電磁波関連で言うと、オランダの基準は4ミリガウス。ところが、日本は2000ミリガウス以下という甘い基準が最近できたそうだ。去年、リニアの講演会で荻野先生もそういう話をしておられた。まるで今の放射能の暫定基準みたいなもので、日本人は電磁波に特別強いのか?と言いたくなってしまう。リニア飯田駅を現在の駅に併設することを飯田市では求めているようだけど、その辺の危険性は考慮されているのだろうか。推進する人たちの中には敏感な方はいないのかな。



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