「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

慈雨

2005年06月22日 | 田舎暮らし
 今日は朝から雨降りで、乾燥していた畑にはとてもいい潤いになった。どの作物も何か生き生きして、とてもうれしそうに見える。心なしか、昨日よりぐんと成長したようにも見える。欲をいえば、早くにやんでしまったので、もう少し降ってほしかったが、明日の予報にも傘マークが出ていたので、明日に期待しよう。
 日本が水が豊富なのは、梅雨と台風と日本海側の豪雪のせいだと思うけど、梅雨というのも、本当にある絶妙なバランスのもとに例年日本列島に一定期間訪れるものなのだなと改めて思う。今年は太平洋高気圧が弱くて、梅雨前線がなかなか北上しないとか言っている。何年か前には、梅雨前線が日本付近で停滞したままで、いつまでも梅雨が明けなかった年もあったっけ。これも「温暖化」という言い方をされている地球規模の気候変動の現れの一つなのだろうか。
 今日の毎日新聞のニュースでは、天竜川水系の降水量が少なく、佐久間ダムの貯水量が減っているため、下流の市町村では取水制限の強化が行われ、上水道で12%、農業用水は33.5%もの節水率になるのだそうだ。田んぼにたっぷりと水が必要な時期なので、収量への影響も心配されている。
 かといって、真剣に雨乞いをするのは、今度は集中豪雨や災害の心配もあって、やはりためらわれる。去年の記憶も新しいし、この村だって40年以上も前になるが、集中豪雨で大災害に見舞われて大勢の人が亡くなっている。水の大切さを思いつつ、適度な雨を願うしかないが……。