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トランプという人間(8)「炎と怒り」から②  文科系

2018年04月10日 16時28分56秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 トランプ(大統領府)の内幕を暴露した「炎と怒り」、2回目の紹介である。先回は、「当選が分かった時のトランプの七変化」、「トランプの会議の進み方」、「トランプの性格」の三つを書いたが、今回は以下を紹介したい。「続、トランプの性格」、「就任演説」、「組織図とブレーン3人」。ここまでで、この本の4割ほどの紹介になるはずだ。

「続、トランプの性格」

『バノン(選挙戦中盤以降大統領府に至ってからも、トランプ最高位のブレーンだった人物。大統領府では、主席戦略官、上級顧問)はトランプを、ごく単純な機械にたとえた。スイッチオンのときはお世辞だらけ、オフの時は中傷だらけ。卑屈で歯の浮くようなお世辞があふれるように口から出てくる──何々は最高だった、驚くべきことだ、文句のつけようがない、歴史に残る、等々。一方の中傷は怒りと不満と恨みに満ち、拒絶や疎外を感じさせる。
 これは、トランプ式経営術のコツでもあった。見込みのありそうな顧客候補はとにかく褒めそやす。だが、相手が顧客になる可能性が消えたとたん、屈辱や訴訟を雨のように降らせる。押してもだめなら引いてみよ。バノンはこう思っていた──トランプを簡単にオンにもオフにもできる』(P68)

『ホワイトハウスで、トランプは自分の寝室に閉じこもっていた。・・・・トランプは入居初日に、すでに部屋に備えられた一台に加えて、さらに二台のテレビを注文した。ドアに鍵を付けさせ、緊急時に部屋に入れないと困ると言い張るシークレットサービスと小競り合いを起こしたりもした。・・・スティーブ・バノンと夕方六時半のディナーをともにしない日は、その時間にはもうベッドに寝転がって、チーズバーガー片手に三台のテレビを観ながら何人かの友人に電話をかける。電話は彼にとって、世界とつながる真の接点なのである』(P148)
 なお、上記のような三台のテレビと頻繁な電話がトランプの学習、情報収集手段なのだが、以上以外で彼が本を読むという習慣は皆無だと紹介される。一冊の本さえまともに読み通したことはない人物と書かれていただけでなく、本書の中には、こんな下りさえあった。
『ミスタートランプは、オバマのスピーチなど一度たりとも最後まで聴いたことがないとおっしゃっています』

「就任演説」

 就任式演説内容は、こんな風に描かれている。
これはほとんどバノンが文章化したものである。因みにこの本の著者は、トランプはまともに構成された文章など書けないと観ている。
『これらのメッセージは、トランプの好戦的な”カウンターパンチャー”としての側面には響いたが、もう一方の”愛されたがり”の側面には受け入れがたいものでもあった。トランプに内在するこの二つの衝動を、バノンはうまくコントロールできていると自負していた。前者を強調し、ここで敵をつくることはよそで仲間を増やすことにもつながると説得したのである』
 こういう演説への、ご本人とある有名人物一人との評価を観ておこう。
『このスピーチはあらゆる人の記憶に残るだろう』
『一方、貴賓席にいたジョージ・W・ブッシュは、トランプの就任演説に対して歴史に残るであろうコメントをした。「クソみたいなスピーチだったな」』 

「組織図とブレーン3人」

 従来の政治集団が何もないままに思いもよらず当選したこの大統領陣営には、組織とか、組織を作る人々というのがほとんど欠如している。父から譲られた会社が上手く行っただけのトランプも同じ事だ。そこにあったのは混乱のみだが、その混乱の中から選挙にも貢献した3人の人物が浮かび上がってくる。以下は、そういう様子に関わることだ。
『トランプ率いる組織ほど、軍隊式の組織から遠い存在はそうあるまい。そこには事実上、上下の指揮系統など存在しなかった。あるのは、一人のトップと彼の注意を引こうと奔走するその他全員、という図式のみだ。各人の任務が明確でなく、場当たり的な対処しか行われない。ボスが注目したものに、全員が目を向ける。・・・・大統領執務室はあっという間に、トランプの側近が日々入り乱れる喧噪の場に変わってしまった。大統領のそばに近づける人間がここまで多いのは、歴代政権を見わたしてもトランプ政権くらいだろう。執務室で大統領を交えて会議をしていると、ほぼいつも大勢の側近が周囲をうろつき、何かと割り込んでくる。事実、側近の誰もが、どんな会議にも必ず居合わせようとしていた。彼らははっきりした目的もないのに室内をこそこそと動き回るのがつねだった。バノンはいつも何かしら理由をつけては執務室の隅で書類をチェックしつつ、会議の決定権を握ろうとした。プリーバスはそんなバノンに監視の目を光らせ、クシュナーは他の側近の居場所をつねにチェックする。』
『トランプがジェームズ・マティスやH・R・マクマスター、ジョン・ケリーといった誉れ高い軍人(それぞれ、元海兵隊大将。元陸軍中将。元海兵隊大将。国防長官、安全保障補佐官などになった)にへつらうことの皮肉。そのほんの一端が、そこには表れている。彼らは、基本的な指揮原則をあらゆる面で害するような政権のもとで働く羽目になったのだから』

 なお、上で述べられた政権当初の頭脳、バノン、プリーバス、クシュナーについて、紹介しておこう
 バノンは、超右翼団体の、いわゆるボストンティーパーティーから台頭してきたジャーナリストで、大統領主席戦略官、上級顧問。プリーバスは、共和党全国委員長を経てトランプ当選に貢献し、大統領首席補佐官。この首席補佐官という地位は、内閣総理大臣にも当たるものだ。そして、トランプの娘婿、クシュナーは、大統領上級顧問である。
 なお、このうち、バノンは後に辞任して政権から離れるし、プリーバスに至っては解任されている。この辞任、解任続きというのはこの政権で有名な出来事だが、広報部長などはこの本が出た時点ですでに3回も交代させられている。それぞれ、辞任、辞任、解任ということだ。
コメント
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西野新監督に期待することを今のうちに書いておくw 1970

2018年04月10日 01時33分36秒 | Weblog
①守備でのマンツーマンはヤメテな。
①としたがこれで殆ど事足りるんだけどw
ハリル解任に繋がった理由の8割はこれだろう。彼のコンセプト、デュエルを下敷きにした守備でのマンツーマンが崩壊の主な原因だから。
豪州戦もハイチ戦も、韓国、マリ、ウクライナ戦も全て守備でのマンツーマンが原因で相手に終始主導権を渡す展開になった。

中盤の人間が全員マンツーマンで守備につく。この結果、ハリルのチームではMFに求める仕事の8割が守備になる。それは上記の試合で日本の攻撃はDFからサイドへのロングパスを中心に構成されていた事を見れば分かる。そこにはSHを経由したビルドアップもMFから裏のスペースへのパスも無い。とりあえずDFからサイドへ、そこからFWに当てるか、若しくはDFからFWに当てるロングパスしか無かった。
後はひたすらマンツーマン。そうやって清々しい位のフィジカルサッカーを繰り広げたが、そんなの今の日本がやった処でウクライナにも相手にされない。
マンツーマンによるマイナスは守備面でも大きかった。
人にベッタリ付いてる分、相手に2対1の状況を作られると直ぐにスペースが空く。ウクライナや韓国にはこの形から何度もスカスカになったバイタルを使われた。
また、相手からしても日本の守備の形は非常にスペースを作りやすい。

マンツーマンをメインにしないでスペースは管理する守備や相手攻撃を遅らせる守備をやればこうはならない。少なくとも今のJや歴代の代表見てもここまでマンツーマンに拘って裏目に出たチームは無い。
だから西野新監督には先ずマンツーマンを止めて欲しいわけよ。これが無くなればかなり違うから。

②というわけで中盤にはパサーを入れてくれ
①の関連だがマンツーマンを止めて中盤とサイドを使った攻撃に変えればこれまで冷遇された日本最大の武器になる中盤のパサーが使える。
山口がパス出すなんて悪夢のような形よりは余程まともな攻撃になるわw
それに4枚並んだDFが後ろで右から左、左から右にパスをだらだら回しながら無駄なロングパスで攻撃を終わらせる場面も少なくなる。中盤のパサーに預ければいいわけだから。

残り少ない時間だが①②だけでもやってくれれば試合内容はガラッと変わるのは間違いない。そして、これをやれば日本の対戦国のスカウティングも無駄に出来る。
ヨロシクね。

コメント (5)
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