九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

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「太平洋戦争の大嘘」という大嘘(3) 文科系

2018年04月06日 13時12分30秒 | Weblog
 さっき、こういうコメントを付けた。これをやや詳論したい。

『 戦前日本を庇う人が、その国連脱退を何も見ず、ハルノートのような太平洋戦争直前の「不当性」を問題にしているのが、笑える。要は、こういう話なのだから。
「国連をさえ脱退した国際的無法者が、それらの記憶も薄れた今になって何を言うか! その無法者ぶりには頬被りして・・・」

 大東亜共栄圏が出来たら、アジア人は日本天皇の臣民にされたろう。天皇制を批判したら、死刑である。これは、もしもドイツが勝っていたら世界がこうなっていたのと同じ事だ。ユダヤ人、身障者、黒人などの皆殺し。
 こんな世界を誰が望んだろうか。だからこそ、日独が負けたことが、世界にとってどれだけ良かったことか! 今の世界のみんながそう考えるはずである。』

 このコメント前半部分は、右論者の常道の一つ。1931~3年の満州事変、国連脱退を何も語らないのである。現代世界では、北朝鮮でさえ脱退していないのに。国連を脱退すれば、国連法に縛られなくなる代わりに、独立国として認められる国連の庇護が無くなるわけである。戦前日本はこれ以降の事実として、どんどん無法者になっていった。

 コメント後半の「もし日独が大戦に勝ったら」という問いも、大戦をどう見るかにとって極めて重要なものだろう。
 日本には国民はいなくて臣民(天皇の家来である民)だけが存在したのだから、大東亜共栄圏とはこういうものになったはずだ。日本の天皇が支配するアジアに。日本天皇制度を批判したら、先ず死刑という「共栄圏」である。まー今批判されている戦前の朝鮮や、中国の一部やのような有り様を考えてみればよい。安重根のようなその国の愛国人士が殺されたとか、南京大虐殺のように反日勢力は皆殺しにあったとか。
 また、ヒトラーの世界支配など今の誰が望むのだろうか。鬼畜と言われた米英は、日独にも自由を与えた。原理としては黒人も有色人種も安心して住める社会であったし、戦後社会は事実としてもどんどんそう進んでいった。
 こういう事実を前にしたら、右論者がよく語るこんな理屈も全く噴飯ものとなろう。
「日本、太平洋戦争は、植民地解放に貢献した」
 
コメント (15)
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ある「男のぼやきごと」をめぐって   文科系

2018年04月06日 12時33分42秒 | 文芸作品
 Hさん作品「男のぼやきごと」に思ったこと M・Kさんの作品です

 Aさんは一流企業を勤め上げ、その間奥さまは自分の生活をエンジョイ。貯金(使わなければ紙キレ同然)はなくても、現在、健康で住む家があり、畑の仕事もできて、奥さまは高価な品を今も大切に使い、心豊かに暮らしている。事故災難もなく(途中、あったかも知れないが)人生を謳歌しているようにも想像できる。Aさんは、そんな姿を愛しているのでは?……
Bさんも堅実で夫婦円満。お二方とも平均的に恵まれているケースのお話だと思いました。昭和二十年前後生まれの方はバブルとリーマンショックを経験している。何があってもブレないかもしれない。
 最後に、奥さんの留守中に夕食を調達するBさんと、嫁さんの分も見繕って買って帰るAさんとの「男」の顔が微笑ましい。
 それにしてもHさん、この会話をよく拾えたこと、感心しました。会話の一つひとつを覚えられて流れの良い文章力に脱帽です。
 ちなみに私はブランド物には興味がなく、素朴なものに惹かれます。〈現実、買えないんだけれど〉笑。
 それぞれに価値観の違いですね。だから世の中面白い。
 文科系さんは、「Aさんを理解不能な人物」とあったので、書く気になりました。


M・Kさんにお応え  文科系

感想を下さったMさんに感謝して、一つこんな物語でお応えします。

「貴女、大変、一郎が離婚するって。まさかあの子が、それも成田離婚……」
「えーっ、あいつのことだから決心は固いよな……。にしても、どういう理由で?」
「えー、成田離婚って、普通は女性の方に男性が不審を持って……あれ、あのことよ!」
「えーっ、そりゃ重大な、許せないことだ。貴女がもしそうだったら、僕だって……」
と思わず口に出してしまった男は七〇歳、妻は六〇半ばという、夫婦の会話。女と男二人の子どものうち下のご長男のことなのである。小学生でも知っている大会社で取締役も勤め上げた夫は、退職時には年収三〇〇〇万というお宅。横浜外人墓地に近い高台に自宅を構え、妻は「模範的」専業主婦だ。「模範的」というのは例えば、隅々まで美しい家事の見事さや子育て。長女が京都大学文学部卒、長男は東京大学病院の外科勤務医である。

 さて、この夫さん、家の貯金がいくらあるかなど、当然気にされたこともない。家庭内では、すべてをお連れ合いさんに委ね、彼女がいないと身動きさえとれない。だからなのか、このご長男も間もなく別の方と結婚され、今はもう子ども三人の立派なお父さんだ。
ということで、Mさん、こういうご夫婦も一応知ってはいます。ただ、僕とはいろいろ対照的という意味で「理解不能な人物」と言いました。そして、こういう家がまた、外からは分からない大変な悩みもお抱えなもの。「だから世の中面白い」のかどうか?
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