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シリア攻撃、どうしても解せぬ二つのこと  文科系

2018年04月14日 11時23分25秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 詳細はまだ分からないが、英米仏軍によるシリア攻撃が始まったようだ。今読んでいる「炎と怒り」の内容やそれ以前の諸情勢から、去年4月の米軍ミサイルによるシリア軍基地攻撃程度のものだとは推察するが、それでも大変なことである。

 国連も認めたれっきとした独立国への、英米仏軍そろった公然たる戦争行為である。しかも、イラク戦争理由が嘘だったと分かったり、これへの参戦に対してイギリス政府が重大な反省を表明するなどの最近の歴史から観たら、重大すぎることである。この戦争には二つの理由が挙げられ、世論工作されてきた。一つは「化学兵器使用」、もう一つは「東グータ地区」。後者は、最近喧伝されてきたものであって、マスコミでは常に「反体制派地区」と表現されてきた。これらの理由につき、二つながら「怪しげなもの」と観測できる。

「反体制派地区」? 兵器を装備したイスラム国やアルカイダがずっと潜んできて、サウジやアメリカに兵器を与えられ、訓練まで施されてきた「反体制派」? そういう勢力の自治区? これって、普通に言い換えればこういうことだろう。反乱軍とか、革命軍とか、そしてこの地区はそういう勢力が武力支配する自治区ということ。つまり反乱軍(革命軍)自治区である。そうであれば、政府がこれを制圧するのは、治安問題ということになってくる。それを「反体制派」と言い換えているのである。反体制派というと政治的用語だが、反体制派武装地区というと暴力支配用語になる。おかしくないか?

 次が「化学兵器使用」。これについて今日の新聞ではとうとう、こんな記事も載った。待望していた記事とも言える。中日新聞では6面国際欄に『政権側の化学兵器使用「でっち上げ」 反体制派疑念』。以下、ここから抜粋してみる。
『【ダマスカス=共同】シリア反体制派の人権団体幹部は十二日、共同通信に対し、首都ダマスカス近郊東グータ地区での化学兵器攻撃について「アサド政権に抵抗する反体制派への支持を結集するため、でっち上げられた」と主張し、政権側が使用したとの見方に強い疑念を表明した。・・・・幹部は昨年四月の北西部イドリブ県での化学兵器空爆と今回を比較。・・・今回は地下室に横たわる多数の遺体と、病院内で子供らが治療を受ける映像しかなく不自然だと指摘した』

 シリア政府の化学兵器使用。今までの歴史で、国連調査がこれを認めた例は一例だけだったと記憶している。そして、それにも疑念が上げられていたと覚えている。そもそも、「証拠写真」も含めたほとんどのこういう情報の出所「シリア人権監視団??」(反体制派の救助組織と言って良い)そのものに、日本の専門学者も含めて国際的に疑惑が提出されてきた。英国に本部があって、反体制派しか救命しない救助組織? 反体制派地域における死者は全部政府軍が殺したと集計する人権監視組織? まるで、反体制派の野戦病院ではないか。こんな大々的な組織ならさぞかし費用がかかるだろう。その英国にある本部にこの費用がどこから出ているのか。
 トランプの最高ブレーンであったバノンの右翼新聞社に大金を投じる大金持ちが居るようなもので、米英の何人かの諸個人が助けているのか。それとも、サウジアラビヤなのか。そんなことは英米の分かっている人には有名な事柄のはずだ。分からないはずがないこのことを、僕は是非知りたいものだとずっと思ってきた。 
コメント (1)
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