日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

パリと東京をつなぐもの

2020-11-23 | トラットリア
午前中にはたどりつくべきであった。
時刻は‪3時‬をまわり、おやつどき。
 
 
粛々と出かけた先は六本木
MANGA都市TOKYO展@国立新美術館



もし、コロナがなかったら今頃はTOKYOには世界各国から多くの観光客が訪日していたに違いなく、人気コンテンツのマンガ、アニメ、ゲーム、特撮でTOKYOをきりとった展示会ともなれば国内外問わずの人で大盛況であっただろうに。
 
 
入口から見渡す限りに広がる都市、『東京』のジオラマは圧巻だ
そのジオラマとスクリーンには東京を舞台にしたアニメや映画が投影されている
目をこらした数ミリの箱のなかでいろんな物語が日々生まれ続けていると思うと感慨深く、そんなちっぽけなところであたしが振り回されている雑事なんてキラキラと飛び散る埃みたいなものだ。
「誇り」ならまだしもミクロンの「埃」ごときに振り回され自分って・・・・と思えばむなしくもあるが、気も楽にもなる。
人間の埃のごとき副産物を喰ろうて都市は膨らみ続ける。
 
オリンピックがあり訪日需要が伸びている中で企画され、本領を発揮するはずだったこの展覧会、大盛況だったパリからの凱旋展示ともなれば、企画した人はさぞや無念であったに違いなく、世界の往来が戻ったおりにはぜひコロナ狂騒を俯瞰してさらに充実させた内容で再企画を望む。
今後は鬼滅の「浅草」も追加展示できますし。



ああ、各国から来る、2次元でJAPANやTOKYOに憧れた人にこそ見てもらいたい企画展。
 
 
 
 
個人的にはゆっくりじっくり楽しめるのは大変、ありがたいこと。
でも、熱気と興奮でぶわんと膨らんだ空間を体感するために美術館に足をはこぶのだ。
そして、思いの外長い距離をあるき、作品(展示品)に圧倒され心地よく疲れた後のティータイムの醍醐味も忘れてはならない。
感想をぶつけあい、余韻を反芻しながら頂く、一杯のビールでありお茶のおいしいことといったら。
そこまで含めて楽しい芸術鑑賞である
バーチャルや二次元、ソーシャルディスタンスでは味わうことができない面白み。
 
 
花より団子
芸術よりビール
心地よい疲れに一杯のビールであり、
労働後より数段においしい一杯にありつきたい。
日の高いうちのビールはいいよね・・・とティータイムビールになだれ込むつもりが
「ここで我慢して、夜にもっとおいしく飲んだ方がいいんじゃない」
という提案なんてされたら、はっ!となるわけであります。
ビール諦め、
 
 
 
はっ、ピエール・エルメと虎屋のコラボ和菓子が食べたい!
 
 
 

パリのchicと東京の粋が融合したライチやローズ、ブランボワーズ香る和菓子。
パリから凱旋したMANGA都市Tokyoを楽しんだ後を飾るにふさわしい。
フランスと日本、パリと東京をつなぐ展示会からの、ピエール・エルメと虎屋が繋がった味わいを愛でたい!

そして、時刻は‪3時‬をまわり おやつどき。
 


東京観光気分で虎屋 赤坂店に来てみれば、食べたかったハイブリッド和菓子は売り切れ。




人気の品が残っているわけがない。
狙うべき生菓子があるのなら午前中にはたどり着くべきでありました。
コロナ禍とはいえ、どこも空いていてガラガラなわけではないのだな。



ミクロにも満たないナノレベルの埃ごとき我が物欲&食欲。
こういう副産物がつもってTOKYOができているのだと自分に言い聞かせて、たかが和菓子、されどピエール・エルメの和菓子を諦める。
きんとんのイスパパン、求肥のイスパパンは幻の品。



ああ、午前中にはたどりつくべきであった。
時刻は‪3時‬をまわり完璧なおやつを食べ損ねたおやつどき。
ギャラリーでお菓子の国にも行けたし、手にはイスパパンのあんペーストがあるのだから良しとしよう。









*現在、MANGA都市Tokyo展は大分を巡回中。
虎屋赤坂ギャラリー ようこそ!お菓子の国へー日本とフランス 甘い物語ーは 2021年4月11日まで
ピエール・エルメとのコラボ菓子は取り扱い終了。
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