岡本太郎氏の「明日への神話」がついに公開されることになりました。
場所はなんと
「渋谷駅」
芸術がちゃんと爆発している岡本画伯の渾身のマスターピース。
そんな作品が雑踏の中にあるがままに存在するなんて画期的なこと。
メキシコのホテルの壁画として製作された30mもの大作はちゃんと温度管理をされた美術館の中にあってもおかしくないものなのにね。
芸術は見る人がいて、感銘を受ける人がいて成り立つものだという事を改めて感じます。
お金を払ってでも見たい人。
芸術なんて・・・さらさらという人。
興味がある人にもない人にも圧倒的な芸術にふれる機会が均等に与えられるという事がスゴイのです。
もしかしたら何気なく目に入る壁画からパワーをもらえちゃうのですよ。
もちろん作品に力があるからこそなんですがね。
描かれたのは原爆が爆発する瞬間。
壁画の解説によると
2003年秋、長らく行方がわからなくなっていた岡本太郎作の巨大壁画『明日の神話』がメキシコシティ郊外で発見されました。
描かれているのは原爆が炸裂する悲劇の瞬間です。
しかしこの作品は単なる被害者の絵ではありません。
人は残酷な惨劇さえも誇らかに乗り越えることができる、そしてその先にこそ「明日の神話」が生まれるのだ、という岡本太郎の強いメッセージが込められているのです。
『太陽の塔』と同時期に制作され、“塔と対をなす”といわれるこの作品は、岡本太郎の最高傑作のひとつであり、岡本芸術の系譜のなかでも欠くべからざる極めて重要な作品です。
となっております。
そしてもうひとつの力は「愛情」。
太郎氏の最大のパートナーであった敏子。
彼女は全精力を傾け作品の行方を探す。
そしてメキシコシティの資材置き場で発見したのです。
そしてそれを梱包し、日本に送る段取りがついたのを見届けるかのように急性心不全で亡くなる。
自分のなすべき事をすべて終えたかのように。
この最良の伴侶のおかげで岡本太郎の名はこんなにも有名なのですね
解説の通り、悲劇の瞬間にも人間は「強さ」や「誇り」を持ち、明日へと生きていく。
混沌とし不安で仕方がないときにも「明日」という希望がやってくるのだということ。
敏子の愛情に支えられた雄弁で明快なメッセージ
公開は11月17日から。
待ち合わせは壁画の前で。
では、また明日。
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