旅は旅感というものがあって、使っていないと鈍るもので、特に海外旅行は旅感が取り戻せないと楽しみきれないのだと実感した。
出かけた先、コロナ明け初海外の台湾へ。
お財布とケータイだけ持って近所のスーパーに行くように海外旅行に行きたいけど、桃園空港から台北市内へのMRT乗り場に行くだけでなんだか手間取って、海外旅行のめんどくささみたいのを思い出してしまったのだ。
本来なら、その面倒さが海外旅行の醍醐味のはずだったのにね。
それすら忘れていたことにコロナの期間がいかに長いものであったかを思い出す。
海外旅行は国内旅行より一期一会感が強くなるから、絶対に後悔はすまい!やり残しはするまい!と情報収集だけはする様にしていたはずなのに、久しぶり海外だーということに舞い上がり情報収集しすぎて散らかって、不完全燃焼。
行ってから現地でなんとかしようというのは旅感すらも発動できないものなのである。
旅感というのは地理的なこと(←普段は方向音痴)でもなんとなーくこっちじゃない?というのもあるし、もちろん動物的感覚でこれ以上、この道を進んではいけない引き返そうということもある訳で、逆も然り。思いがけないところで息を呑む光景や、思いがけず欲しいものに出会えた幸福にも辿り着くこともある。
それは全て日常生活では使わない第六感的な「旅感」のなせる技である。
サードアイの開眼を感じる瞬間に出会うための海外旅行と思うあたしはどんだけぼへーっとした日常をおくっているのか。
スーパーで何を血迷ったかキライなセロリを買ってきてしまったことに家で気づいて愕然とするくらい半眼な日々。
サイフを忘れるサザエさんよりヒドイ。
台所で日に日に濃くなっていくセロリの香りの行き場がない以上に、自分の所業に対する残念感も行き場がない。
というわけで←どんな訳で?セロリをなかったことにして台湾弾丸旅へ。
旅感冴えるサードアイを開きに行ってきます!