日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

中華と本と京都と恋と

2018-03-04 | Weblog
京都にくる楽しみは数あれど、「中華」というキーワードが加わったことは新たな収穫であった。
さすが京都、懐が深くていらっしゃる。

今回は満席でいけなかった京都駅の中華が唯一の心残り。
勝手に「365日」と呼んでいるそのお店のこともいつかは書きたい。
「京都の中華」というジャンルからははずれますが、もう本当に恋に似て、時折おりにうっとりと思い出すその店の麻婆豆腐やら。
恋は駆け引き、想い、想わせ、振り、振られを繰り返して育むものだからと言い聞かせ、次の機会をじっと待つ。
遠距離恋愛のツラさとはこういうものなのね。
これ以上、モテてしまうと困るから、恋は密やかに慎ましやかに。
「365日」はまたいつか。


「京都の中華」という一冊の本が、恋やら本屋やらで膨らんでしまったけど、機会があったら手にとって、懐かしくて新しい京都の中華をあなたにも味わっていただきたいのです。






ホッと一息家に着いた日のケのごはん、鳳飛のやきぶたに翠雲苑の辣油 もちろん辛さ控えめを添えて。
あー、これを恋と言わずして!
最後に京都の中華とは「江戸のつけ味、大阪のだし味、京都のもの味」という一文とともに口の中の幸福を飲み込んだ。
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本と中華と京都と恋と

2018-03-04 | Weblog
この本が面白くて、なかなかの本であったことは日常の「ごはんどうする?」という問題に直面した時に気がつく。
近所のあそこに食べ行こうというという選択肢に、京都のあの店があればと思慕する時に
しっかりと気づく。

「京都の中華」の一文に
京都の中華は「洋食」であって、ヨーロッパの人が日本の洋食を食べたら、「これは何料理や?」て言うと思うけどな(笑)。洋食すなわち日本料理やから。とまさかの食べ慣れた和食説に膝をうつ瞬間に気づく


本を読むことは一種の擬似体験だから恋にも似た特別なことと言いながら
恋は擬似でも、京都の中華を擬似でなくたっぷり心ゆくまで味わった時に悟る。

この本をガイドに京都の中華を食べることの意義を。
この本に出会わなければ、絶対に出会わなかったであろう料理
堀川北大路 鳳飛 のからし鷄






中華ではなく、正しく京都の中華と舌が納得。


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京都と中華と本と恋と

2018-03-04 | Weblog
さて、くだんの「京都の中華」である。
エッセイでもなければ、ガイド本でもないとなればさてどんな本であるのか?
まだ見ぬ一皿に妄想を逞しくして悶絶し、ときめいて、明日を乗り切る活力とする。
そんなきっかけをくれたといえば大げさか?

著者 姜尚美のフィルタを通して選ばれた店はハレというよりケの店であり、一見のツーリストを満足させるような店ではない。
近所にあって、行きつけの店にしてから本領を発揮するような店なのである。
便利に使っている食べログの評価は、思いの外低めで、なんの情報もなしにこれらの店を選択することはしないだろう。
だからグルメ本ではないと言い切る。


それでも、「京都の中華」という本を読むべきなのは、著者の店に対する多大なリスペクトと愛情が文面からあふれでて、あたしも行きたい食べたいと思わせるほどの思いが伝わってくるからだ。
これをエッセイというのだけど、この本が少し特別なのは姜尚美という人が京都の中華を愛しながらも、手放しで好きというのではなく、一歩引いて、俯瞰して京都の中華を冷静に見ていることだ。
エッセイより、研究レポートに近くて、辞書で「京都の中華」という言葉の解説をよんだように感じといえばいいだろうか。

京都の中華をわかりやすく、端的に紹介する辞書のような本であり、擬似恋愛ならぬ擬似中華ができる特別な本。

どう読んで見たくなった?
いや、食べたくなった?




いざ、実食。
手始めは祇園 ぎおん翠雲苑 九条葱と蒸し鶏の汁麺。










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恋と本と京都と中華と

2018-03-04 | Weblog
本はね、Amazonで買うのではなく、本屋で買おう運動推進派の身としては、マジに本屋で恋にも落ちたら本望だし、それが無理でも本で疑似恋愛ができるから是非にとも本は本屋で買うべしと叫びたい。


とっておきの一冊に一目惚れして、ドキドキ、思いもよらない内に触れてドキドキ。
本屋で恋愛、いや本屋に恋してるのかもしれないけど、京都という場所は東京駅よりもさらに深い恋愛ができるところであると思っている。

イギリスのガーディアン紙の「世界で一番美しい本屋10」に日本で唯一選ばれた恵文社一乗寺店。
そこの名物店長であった堀部篤史さんの書店 誠光社、
梶井基次郎の「檸檬」の舞台にもなった丸善本店。
大きな書店から小さな個性派書店まで京都には恋愛スポットが点在してときめきがとまらないのである。

本と恋は京都で。
ついでに中華も京都で。
「京都の中華」感化されまして。

今回の京都旅でどうしてもやりたかったこと。中華でも恋でもないけど
京都 丸善本店で檸檬ケーキ。












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