棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

Xデーの追申 警察手帳

2008-06-08 16:43:03 | チョット一言
Xデーの追申ですが・・・・

最前、支所に併設されている図書館に行きましたら、背広姿の青年二人が
「あのーー警察の者ですが」と、安っぽい金色の紋章がついた手帳を見せる。
「例の事件ですか。ごくろうさまです」と。
「いつごろ図書館にきましたか?」と、簡単な質問だった。
そこのPCは使用中止になっていました。
公共のPCからの発信だと声明していただけに、全ての施設に張り込んでいるのかなー。

近ずくXデー

2008-06-08 08:37:46 | チョット一言
地元紙に「松本の中学生に危害--ネット掲示板に投稿」の記事以来
松本を騒がせていることがあります。
ちゃんねる2に記載された「松本の中学生殺人予告」
稚拙な文で「愉快犯」的な気もするのですが・・・。
地域の防犯委員から、不審者に注意してくれと連絡を受けた。
お茶のみ、酒飲み話の範囲ですが、発信元は絞り込まれているとのこと。
確かなことは、報道されていませんが、犯人を追い詰めてしまい、それこそキレテしまったら大変だ。

三人寄れば文殊の知恵も、ネット社会は寄ってたかっても解決策が生まれてこない。
現代の機器は、危機へとなり、現代社会のもろさを露呈してしまう。
梅雨空でぱっとしないが、予告の11日で晴れてくれれば一安心ですが・・・。

31-穴の開いた舟--森へ帰ろうⅡ

2008-06-08 07:43:43 | 大人の童話

「森林開発だって悪いことばかりジャーねー。
下の村の連中は、儲けてオートバイを買ったり、新しいモーターボートを仕入れたやつもいる。
俺たちも、時代におくれちゃーいけねー」
「そうだ、森の神様にはすまねーが、今の世の中、現金がなくちゃー、子供を町の学校にやれねー」

「確かに下の村は家が新しくなったり、景気のいいはなしを聞くが、そいつはほんの一部のヤツラのことだ。
伐採の後、開墾しても、ものの5年もすれば収穫が減っているじゃーねーかー」
「一雨振れば、畑は泥田になって流れ出してしまうし、乾いた後は石の様にかたくなっちまう。
あんな土地じゃー何にも栽培できやしねー」
「ご先祖からの土地でなくては、いい作物を作れない。開発業者は俺たちの土地がほしいのさ」
「よそから来た開拓民の連中は、金を借りて開墾しているが、結局作物は思うように採れていない。
あげくは、土地の権利を取られてしまう。
森林開発業者と金貸しは、グルだとしかおもえねー。
俺たちは、あんな馬鹿なことにならねーように、協力しあわなければ負けてしまう」
「くどいようだが、町の暮らしは穴の開いた舟のようなもんだ!」
激しい話し合いは、幾日も続きました。

その間も、森は恐ろしい速さで食われていきました。

30-森の危機--森へ帰ろうⅡ

2008-06-08 07:29:29 | 大人の童話

村は大騒ぎになってしまいました。
開発に反対する人も、賛成をしていた人たちも集まりました。
オバアチャン・お母さん・おばさんたちは、大声で泣き出してしいました。
おじさんたちは、緊張した顔で狩りの仕度をはじめたのです。
僕の村ばかりでなく、遠くの村からもあつまってきました。

「ご先祖から受け継がれたオイラたちの魂は、此れからどこへ行ったらいいんだ。
ワシラは、息子たちにオレの魂を守ってくれといえるのか!
森の神様がいてこそ、ワシラだったんだ。もうーじっとしてはいられない」
おじさんが、山刀をグット握り締め、怒鳴るようにいいました。
「町の暮らしは、穴の開いた船のようなもんだ。
その穴を、金で埋めなければ浮かんでいられない。
便利だということが幸せなことか?
俺たちは森から離れてはいけない。皆で協力しあって暮していくのが、一番良いのだ」
お父さんが言いました。


ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本