棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

21-引き裂かれる森-森へ帰ろうⅡ

2008-06-02 06:54:17 | 大人の童話
大川を覆っていた大木が次々と切られ、大型船から牙をむき出した車が陸揚げされます。
ブルトーザーがうなり声を上げるたびに、やさしい樹木で覆われていた森が剥ぎ取られていきました。

逃げ場を失った動物たちが、引きちぎられ、泥にもみこまれてしまいました。
緑の大地が、たちまち赤色に変わり、強い日差しで石のような土地になってしまいました。

全てが生まれ変わり生き続けていく、お婆ちゃんの教えが、そこにはありません。

ほおの木 --目に青葉

2008-06-02 06:39:54 | 山郷の暮し
「ほう」なのか「ほお」なのか判らず、辞書を引いても出ていない。
ところが朴の欄に「木の名」とありました。
そんな話をするつもりではなく、朴の花の写真をお見せしたかったのですが、なにせ、高いところに咲いているのでいい写真が撮れませんでした。
後日、再挑戦しますので・・。白色の大きな花で、遠目には睡蓮のように見えます。

ホウ葉味噌やホウ葉すしなどに利用される大きな葉は、枝からさらに細い枝がスーーと伸び、7枚の大きな葉がついています。
まさに、天狗の団扇と呼ぶのにふさわしい。
さらに、真ん中に花芽があるのです。
初夏にかけての、初々しい緑の葉は、見ているだけできもちのがなごむ木です。

葉の器で思い出すのが、インドで、バナナの葉で食したときの心地よさでした。
聖なる器として、ブジャー(祭事)のときなどがおもですが、葉を皿のように畳んだ器での食事は感激しました。

昨夜は、ホウ葉にさしみを盛り付け、ゆったりと一杯。
目に青葉 山ほととぎす 初鰹  
誰の句でしたかねーー

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本