棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

梅雨--オレが見ても雑草畑だ

2008-06-23 18:35:51 | 山郷の暮し
降り続いた雨も夕刻になってようやく上がってくれそうです。
西空の雨雲が、白光色に輝いてきました。
我が家の花畑は、他人から見れば「雑草畑」と言われますが、
そぼ降る雨に、草はぐんぐん伸び、私が見ても「雑草畑」になってしまいました。

適当に蒔いた花の種も、お日様が通らないと発芽しきれずに、消えてしまった。
草刈機を借りて、一気にと思ったが、それでも草薮の中に、ヒョロヒョロとひまわりやダリヤ・グラジオウラス・タチアオイが潜んでいる。
切れない鎌で引っこ抜くように草を刈る。
ゴルフ玉大のジャガイモがころころでてくる。
おや、花かなと思いきや、真っ赤な苺が一つ。
甘酸っぱく「ウーーン。旨い!」

正式な名前は知りませんが、勝手になずけた黄金柱華毛に包まれた分厚い葉が重なり、真ん中が柱状に伸び、黄色の小さな花がびっしり咲く。
花の美しさというより、存在感の在る姿がいい。
まだ中心柱は伸びていないが、すでに葉の茂みは直径1Mはある。
大好きな花なんです。

理想の農業を目指して

2008-06-23 15:00:38 | 山郷の暮し
無農薬営農に目覚め、脱サラ、Uターンし、家督を継ぎ10年の知人が、野菜を持ってきてくれた。
まだまだ、手探りの状態らしいが、耕作法の問題よりも、最大の悩みは身内にあった。
無農薬を基本とすると、年寄りたちの「「化学肥料・農協依存と相反してしまったのです。
畑をはいつくばるように野良仕事をしてきた昔人にとって、化学物質は一気に重労働を癒してくれた。
「ありがテー物ができたもんだ。農協の言うこときいてイリャー、まちげーネー」
と、農協は神様のお告げ的な信じ様に、がくぜんとしたと語った。

雑草と仲良く栽培する農法に取り組めば
「畑に雑草なんてミグセー」と、綺麗にされてしまった。
そして、除草剤を撒き散らす。年寄りにいくら説明しても他人の目がきになる。
知らぬ間に、農薬をまかれてしまっていたり・・・。
農薬類を処理すれば、農協へ電話一本でたちまち『農薬」がとどけられ、がっくりしてしまったと語る。
彼のところが特別でもなく、新しきことに挑戦する者にとって、以前からの思い込みによる者との軋轢は、どこにでもあるようだ。

無農薬でりんご栽培をしたところ、周囲から『害虫が発生するからやめてくれ」と
結局、りんごの木は、切ってしまったという。

私は農業についてはまったくの素人ですが、科学が発展している中で、農業ほど気候に支配され、結果的に身動きが取れないでいる産業だ。
その上に政治的なおもわくにホンロウされてもいる。
こんなたいせつな分野がどうも閉鎖的で、政治家・官僚そして農家にお任せにしていまいかと感じた。
ただ今、様々な要因で農に関心が集まり、消費者がチェックする機運はいいことだ。
聞いていて内容はまったく違いますが、宮沢賢治が農業指導員として、頑張っていたことを思い出す。

我がズクナシ雑草畑は、形・サイズは売り物と比べようもないが、トゲトゲのある小さく曲がったきゅうり、産毛が輝くトマトはウマイ!
もうじきできるんネ。

注 ズクナシ-やる気がない・その気がない、など便利な松本平の方言

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本