33-バリケード--森へ帰ろうⅡ 2008-06-09 16:08:42 | 大人の童話 「ともかく、ワシラの森には絶対にいれてはならない。 バリケードで道をふさごう」 バリケードはアットいうまにに壊されましたが、僕たちはくじけませんでした。 作っては壊される繰り返しの、戦いが始まったのです。
32-言葉・文字の必要にきずく--森へ帰ろうⅡ 2008-06-09 06:49:45 | 大人の童話 話し合いは結論を得ることがなく、むなしくすぎていきました。 僕の村からも、伐採業者に働きに行く人もでてきました。 森の中では、風のように走り抜けるおじさんたちが、ブルトーザーや大型トラックなどで、怪我をすることが多くなりました。 中には、手足を失ってしまった人などでましたが、会社は責任をとろうとはしませんでした。 そのたびに問題になるのが、僕たちの生活には必要がない、文字・言葉からなる契約書でした。 お父さんたちは、怪我をした人たちを、それまでと変わらなく助け合ったのです。 日がたつに従い、伐採賛成の人たちも、伐採会社をだんだん信用していかなくなっていったのです。 僕は、言葉や文字がこれからの生活に絶対に必要だときずき、猛勉強を始めたのもその頃からでした。 イラストは「森へ帰ろう-1」から