棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

くらーーい朝

2008-06-12 06:53:46 | チョット一言
くらーーい。なんとも重苦しく暗い朝だ。
決して二日酔いではないのです。
今にもお空が抜けて大雨が降り落ちてきそうだ。
賢犬サクラも進んで散歩に行く気にならないらしく、チラリと私を見て狸寝入り。

草むらに得体の知れないキノコがザクザクとはえている。
キノコで思い出すのは、前衛作家で有名な「草間弥生」の展示会を以前、手伝ったことがある。
そのときの作品に、ソファーから衣類と、あらゆるものにカビのごとくペニスが生えている。
セックスコンプレックスともセックス願望とも・・。
すざましき自己主張に、面食らった。
作品としても密度の濃いもので、彼女の傑作のひとつだと思う。

37--お告げ--森へ帰ろうⅡ

2008-06-12 06:21:09 | 大人の童話
雨の季節にはまだ早いのに、大雨が降り出しました。

「森の神様がお怒りになった!!大勢の人が死ぬであろう。
森を傷つけている者達に、早く立ち退くように伝えてきなさい」

お父さんが、伐採会社にいくと
「今は乾期でこんな雨などすぐに止んでしまう。
文明社会ではなー、科学的に天気を調べているんだ。
迷信なんぞ信じていないで、はやく森から立ち退け!!」

36-お告げ--森へ帰ろうⅡ

2008-06-12 06:10:11 | 大人の童話
村はしだいに、昔のように一つの心になっていきました。

「これ以上、森を傷つけてはいけない。早く手を打たないと、とんでもない災難がおきる、と森の神様がおっしゃっている。
今なら間に合う、神様はワシラを救ってくれると・・・」
オバアチャンの「お告げ」に、皆はおそれおののきました。
「どうすれば、神様をお沈めできるのですか」
「わからん。いえることは王様の樹を切られて以来、森の神様はさ迷いなさっている。
これ以上森を傷つけてはいけない、ということだ」

村からは伐採会社に、だれも働きに行かなくなってしまいました。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本