事故が起こる年齢層は、高齢者と乳幼児に集中しています。乳幼児の事故は、昨日できなかったことが今日できることから発生します。寝返りを打てなかった乳児が寝返りができるようになると、ベッドからの転落が起こります。
高齢者は昨日できたことが今日できなくなることから、事故が起こります。退行、衰退です。お医者さんは、この現象を加齢と診断します。
交差点の青信号は1秒で1m歩けることを前提に点灯時間が決められています。1秒で1mを歩けなくなると、渡り切ることができません。私も、よほど急いでいる時を除いて、交差点は青信号に変わってから渡るようにしています。
高齢者になると、退行現象は体の各所に現れてきます。先日、歯を磨こうと口を大きく開けたところ、あごの関節、顎関節が少し痛みました。口を大きく開けると、右の顎が「カク」とクリック音を立てる顎関節症(関節円板障害)はありましたが、痛みは出ませんでした。老人力がまたついて、症状が進んだようです。
起き抜けに口を大きく開けると、痛みが発症することがわかり、起床して口を開けるときは、大きく開けないようにしています。二回目になると、少し大きく開けても痛みません。そのうえで、顎関節を動かす体操を続けています。退行に伴い、またやることが増えました。