「映画の会」で、トム・ハンクスが監督・脚本・主演の「幸せの教室」を見てきました。トムが扮するラリー・クラウン(映画の原題です)は高校卒を理由にショッピングセンターをリストラされ、再就職をするため、短期大学に入学します。そこで、スピーチを教えるジュリア・ロバーツが扮するテイノー先生の授業を受けます。
テイノーは、自称ブログ作家の夫との結婚生活の破たんからアルコールに走り、教師の仕事にも情熱を失っています。前向きに生きるラリーとの交流からテイノーは自らの生活を見直し、働かずにインターネットで巨乳ポルノばかりを見ている夫と離婚します。ちなみにラリーもバツイチで現在は独身です。映画は当然、ハッピーエンドで終わりますから、ラリーとテイノーは結ばれます。
会員の女性が「まさにアメリカ映画ね」と感想を話したように、キャッチコピーにある「今を生きる大人たちに明日の希望を贈るハートフルストーリー」となっています。でも、私が驚いたのは映画とはいえ、離婚がなんと簡単なことでした。
テイノー先生と夫が別れる決定的な原因となったのは、夫が「俺は巨乳の女が好きなんだ。洗たく板みたいな女(テイノーのこと)は好きじゃないんだ」と言ったことでした。ジュリア。ロバーツは日本人の基準で言えば、CかDカップと思いますが、それが「洗たく板」とは驚きです。夫は飲酒運転で警察に捕まり、翌朝帰宅すると、自分の机、椅子、ソファなどが玄関前に捨てられ、パソコンが巨乳の映像を流していました。玄関はカギがかかり、それでオシマイ。
アメリカの離婚率は1000人当たり4.45人でロシアに次いで世界2位とのことです。しかも、結婚したカップルの2組に1組(つまり50%)が離婚するそうです。日本は2.08人(世界26位とか)ですが、結婚した4組に1組が離婚し、この割合は年々高まっているといいます。
どちらかに巨額な資産があり、離婚の原因が相手側にあれば、訴訟となるでしょうから、こんなにたやすく離婚とはならないでしょう。テイノー先生の場合、離婚の原因が夫にあるから、夫も裁判を起こすわけにいかないのでしょう。
私は「年を取ったら奥さんを大切にしなければなりません、それは生きる知恵です」と思っています。奥さんが喜ぶ言動をしなければならない、と日頃から肝に命じています。