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今日は本のお話。
アフリカではバッタが大発生すると、草木をすべてやられて飢饉に陥ってしまう。
バッタ(サバクトビバッタ)たちは幼虫のうちは大人しいが、成虫となり大きな集団を作ると見た目も変化して(群生相)獰猛な性質を帯び、
群れは群れに合体して大きな群れを形成し、草木をすべて食べ尽くしてしまう。
しかも、そうなると1日に100kmも移動することがあり、人の手には負えなくなる。
だから幼虫のうちに農薬でやっつける。
大発生の兆候あり、との情報が入ると、それを探して薬でやっつける。
そのための研究所がモーリタニアにあった。
日本人の前野浩太郎氏は、そんないたちごっこの方法ではなく、生態を研究することで大発生を抑える方法を研究するため
単身モーリタニアにやってきた。
子供の頃からファーブルに憧れ、研究者となり、バッタをこよなく愛すがゆえに現場へと単身のりこみ現地の人と七転八倒の体験を繰り返す。
そんな若き研究者の毎日がユーモアあふれる筆致で描かれていて引き込まれる。
と同時に、そんな行動力に すごいなぁ とつくづく思う。
そして、自分にはまだそういうバイタリティは残っているのだろうか、と自分を見つめたのでありました。