ある一時期に桜で染めた糸です。ほんの一例ですが、みなさんに見てもらいました。
この時期を経て生の草木で透明感のある色を染めるにはどうするのがいいかが少しわかってきました。
タイミング良く染めると発光するような色が染まります。
それにはよく観察しながらいろいろと試してみることです。
技法書は参考程度でいいのです。
また先入観を持たないで創意工夫することはなにより大切です。
今でも日々染も織りも発見があります
桜は何色ですか?という質問になかなか答えることはできません。
日本の色名を駆使しても、印刷用の色見本でも足りません。
「ピンクです」という答えがもっとも受けやすいのですが、、、それだけとは限りません。
生きた色とはは何か?
平板なベタっとしたものではなく光と影で生み出されてくる、立体的なもの。
いい色を引き出すためには、状態を注意深く観察します。
美味しいお茶を茶葉の声を聴きながら淹れるように。
こんな話を今回はさせてもらいました。
この日も目一杯話してしまい、帰りはバス停までみなさん急ぎ足となりました。
終わると私はぐったり、ビールで息を吹き返しました~。
参考までに2001年から年3回発行していた『櫻工房便り』創刊号の表紙と裏だけですがご覧ください。
12年前のものですが今も昔も同じこと言ってますね。
笹山さんの文はいいね!です。
片付けていて出てきたのですが、少し残っている号もあります。
まだパソコンも持っていなかった時代でとても苦労して作りました。
知り合いの建築家の事務所の簡易印刷機で100部手づくりしました。
色がうまく出なくて本当に困りました。3年間のNo.9で終わりました。
当時川崎市麻生区王禅寺に工房を構え「自分の着物は自分で織る」というコンセプトで10年にわたり20名ほどの人に織りの指導をしてきました。
趣味ではなく“着る”という確約のもとに受け入れ指導を始めました。
私と同じ糸で私と同じ機、やり方で、でもその人のカラーも引き出せるよう自分の作品を作る以上に配慮はしたつもりです。
そんな日々の、仕事に対するは発見や反省を日誌に綴ってもらっていました。
みんな一生懸命でした。
もう創刊号は残部がないのですが残っている号も5~6号あります。6~8頁建て。
「布の美展」会場で販売できると思います。
糸の貼付のないもの3ツ折りのあとのついているものなどB品もありますので1部 300円でお分けします。
ただ、今読んでもとてもとても貴重な内容だと思います。
捨ててしまうのは惜しいので是非興味ある方に読んでもらいたいです。
ご希望の方はかたち21の問い合わせ、katachi☆mbr.nifty.com(☆を@に変えてください)からお申し込みください。氏名、ご住所、電話番号をお書き添えください。
今立て込んでますので発送までお時間をいただくと思います。