夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには私たち夫婦は、おとぎ話の桃太郎のように過ごして・・。

2014-10-08 17:54:34 | ささやかな古稀からの思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の70歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に築後36年の古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

今朝、ぼんやりとカレンダーを見ると『寒露(かんろ)』、と明記されて、
私は微笑んだりした。

もとより古来より、草花に冷たい露が宿ると伝えられているが、旧暦時代の名残りであり、
現世の新暦に於いては、秋の長雨をまじえながら台風が過ぎ去り、
朝夕は肌寒くなるが、日中は秋晴れ、そして秋日和に恵まれ、さわやかな日が多くなる。

そして山里から里、やがて街へと落葉樹の色合いが朱色、黄色に染められる錦繍(きんしゅう)の季節となり、
この間、農作物の収穫も終えて、果実も実り、
こうした情景をテレビで視聴したり、スーパーの店内で見かけたりすると、
齢ばかり重ねた私でも、何よりの心の励みとなり、私は毎年みつめて微笑む時節であった。

そして私の住む地域は、朝夕は17度前後、昼下がりは23度前後の秋日和の日々が多く、
暖冷房のエアコン、ガスファンヒーターのお世話になることもなく、
移ろう秋の情景に心を寄せながら、散策、ウォーキングもでき、
もとより読書も良し、夜のひとときには月を愛(め)でることもできるので、
私にとっては快適な日々を毎年過ごしてきた。
          

家内と共に朝食を頂いている時、
『今日、簾(すだれ)を下ろしますから・・』
と家内は私に言った。

我が家は、6月の梅雨入りの前の頃から秋のお彼岸の頃まで、
簾〈すだれ〉を各部屋に掛けているのが、ここ10数年の習〈なら〉わしとなっている。

洋間であったら、雨戸、網戸、ガラス戸があるが、この季節はカーテンを外して簾〈すだれ〉とし、
和室も同様に、雨戸、網戸、障子となっているが、簾〈すだれ〉を掛けたりしている。

そして居間を中心に、和室、洋室、玄関、洗面所、トイレの窓際まで、
簾〈すだれ〉を付けている。
          
そして夏になると朝涼(あさすず)が残る朝の9時が過ぎる頃まで、
網戸と簾(すだれ)にして、庭越しの風を通し、その後は居間のエアコンを稼働させてきた。


この後、私は庭の手入れをする為に、8時過ぎに庭に下り立った。
過ぎし日の4日に手入れをしたが、大半は終わっていたが残りの部分が私は気になっていたので、
昨夜、私は独りでするから、と私は家内に伝えていた。

そしていつものようにストレッチパンズの長ズボン、着古したスポーツシャツ、ウォーキング・シューズ、帽子、
滑り止めの軍手をした上て、剪定鋏(ハサミ)を腰の周りにしたりした。

そして私は剪定用の鋸(のこぎり)を右手に持ちながら、
適度な台に乗り、樹木の枝葉を切り落としはじめた。

青空の中で雲がぽっかりと浮かび、20度前後の中で、私は専念した。
やがて切り落とした枝葉を散乱しているので、
市の指定された45リットル入りの『燃えるゴミ袋』(有料)の大きな袋に破れないように入れる為、
枝葉を適度に剪定鋏(ハサミ)で切ったりした。

この間、疲れを感じたらテラスに置いている簡易椅子に座り、休息としたりした。

家内は簾〈すだれ〉を各部屋から取り外したり、やがてエアコンを清めたり、
ガスファンヒーターを書庫から居間に運び入れたり、
やがて押入れにある衣料ケースを整理して、私の長袖の肌着などを入れ替えしたりしていた。

この後、私は草むしりに専念している時、おとぎ話にある桃太郎の一部を思い出してしまった・・。
          

《・・山里にお爺さんとお婆さんが仲よく住んでおりました。
まことに情ぶかい正直ものでありましたから村人からも慕われておりましたが
淋しい事に子供がありませんので、お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行って一生懸命働きながら・・》

たまたま私は庭の手入れ、家内は秋から晩秋に向けて準備していたので、
何かと単細胞の私は《・・お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行って・・》を想い重ねで、
草むしりをしながら、独り微苦笑したりした。

やがて私は庭の手入れを終えた後、お風呂で身を清め、身体を温めた後、
居間に行き、『疲れ切ったょ・・』と私は家内に言ったりは3時半過ぎであった。

家内も午前4時過ぎから洗濯をしたりしていたので、疲れた表情で、
『あたしも・・』と家内は私に言ったりして、お互いに微苦笑したりした。

☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、幸いです♪
にほんブログ村 シニア日記ブログへにほんブログ村
人気ブログランキングへ

 



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この世で無知なほど怖いもの... | トップ | ときには昼前より、私は布団... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ささやかな古稀からの思い」カテゴリの最新記事