夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『本当に・・好きだった・・』・・♪  《初出2007.10.13.》

2008-05-31 14:58:51 | 映画・テレビ
「おととい、『私、いい奥さんじゃなかった』と言ったら、
強く否定して、
『本当に好きだった』
と言ってくれた。
これが2人だけの最後の会話になりました」

今朝、読売新聞を読んでいた時、
私は久々に新聞記事のひとつから感動を頂き、感銘さえ覚えた・・。


この新聞記事は、建築家の黒川紀章さんが亡くなる前に、
奥様に云われた会話が掲載されていた。

私は建築界は全く無知であるので、
従って、設計士としての黒川紀章さんの功罪は知らない身であるが、
男のひとりがご自分の連れ合いに言わしめた奥様も凄(すご)いが、
亡くなわれたひとりの男性に思わず好感した・・。

この地上でたったひとりの女性を選び、
お互いに寝食を共にされ、語り合いながら思いやりの言動、
そしていたわりながら過ごされたことと思われる。
ご夫婦は情愛に充ちた様子は、かくありたい、と改めて感じたのである。

私は2年前頃に別サイトで綴ったが、どちらか亡くなる寸前、
例えば家内に先立たれる直前、
『あなたと・・一緒で・・楽しかった・・』
と家内から云われれば、私はこの人生に乾杯と思えるのである。

尚、黒川紀章さんの奥様は、女優の若尾文子さんで、
私が昭和30年の頃、小学四年生の時、
東映の時代劇を映画館で観た折、
予告編で大映映画が上映されて、若尾文子さんの名を知った。

都会風の綺麗なお姉さんで色っぽい人と、ときめきを感じた。
数多くの女優さんに好感した私であったが、
このお方に対しては初恋の人だったかしら、
と今の私は苦笑している。



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