或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。
映画、音楽棚には、2000作品前後のCD、DVD、BDなどが殆どであり、
VHS(ビデオ・テープ)は10数年前に、断腸の思いで廃棄したが、
この中で捨てきれない作品も20作品ばかりある。
或いはレコード、カセット・テープも7
終活も配慮して愛惜を重ねながら、1000作品前後を売却したりしてきた。
やがてレコード会社に35年近く勤めた身であり、
何かと映画、音楽を鑑賞するのが好きなひとりである。
いずれもテレビに連動させた
ときにはテレビの番組を録画したり、再生をしたりして作品もある。
ソニーが撤退する、とニュースを見て、どうしてなのょ・・、と憂いたりしてきた・・。
たまたま、先程、ヤフー・ジャパンが配信されたニュースの中で、
『 ソニー撤退で先行きに不安 配信に押され需要先細り、
ブルーレイの未来を握る「推し活」』、
と題された記事を見たりした。
無断であるが、記事を転載させて頂く。
《・・


ブルーレイディスクの販売コーナー=2月19日、東京都千代田区のビックカメラ(村山雅弥撮影)
録画したテレビ番組や撮影した映像を
長期保存するブルーレイディスク(BD)の先行きが危ぶまれている。
今年1月、国内シェアの3割を占めるソニーグループが、
BDをはじめとする光ディスクの生産終了を公表。
シェア1位のバーベイタムジャパン(東京)は、
間髪入れずに生産継続を宣言したものの、需要は減少の一途をたどっている。
ディスクだけでなくレコーダーも、近い将来に消えてしまうのではという懸念は消えていない。
BDは果たしてどうなるのか。
【ひと目でわかる】ブルーレイディスクの国内販売シェア
■時代の終焉
「なくなると困る。他のメーカーさんが引き継いでほしい」 、
「長期保存できる手段がどんどんなくなり、
録画を残す時代が終わろうとしているのか」
1月23日、記録媒体を扱うソニーストレージメディアソリューションズ(東京)は、
BDやミニディスク(MD)などの全モデルの生産を2月で終え、
後継製品は投入しないと発表。
ソニーブランドに厚い信頼を置くユーザーからは、SNSで悲鳴に近い声が上がり、
BDそのものがなくなってしまうのではという誤解も広がった。
台湾の光ディスク大手、CMCマグネティクス傘下のバーベイタムジャパンにも問い合わせが相次ぎ、
同社は1月31日に「ブルーレイ、DVD、CDメディアを提供し続ける」
とのリリースを急遽公表。
不安の払拭に努めるなど、誤解の沈静化に追われた。
■パナは2年前に撤退
シェア2位ながら、ソニーグループの撤退が、与えた影響は大きい。
オランダの電機メーカー、フィリップスとCDを共同開発し、
1982年にプレーヤーを世界で初めて発売した同社は、
BDでも、パナソニックなど他メーカーとともに開発や規格化を主導し、
2003年にカートリッジ付きタイプを発売して以来、
多層化による容量拡大などで業界をリードしてきた。
足かけ23年にわたるBDの扱いを2月で終えた理由について、
同社は「市場環境や今後の市場の成長性を鑑みた。
これまでご愛用いただき、心より感謝します」と説明する。
ソニーの撤退に先立ち、パナソニックも2年前の2023年2月に生産を終了。
国内シェア3位のマクセルは、生産を2008年3月末で終え、
海外メーカーに生産を委託している。
需要の縮小は著しく、回復はほとんど見込めないとの見方で、
業界関係者は一致する。
販売枚数は公表されていないが、調査会社のBCN総研によると、
2024年のBD販売枚数は、ピーク時の2013年の6割程度に落ち込んだ。
同総研の森英二アナリストは「この市場環境では、メーカーが撤退するのは仕方がない」と話す。
■動画配信とクラウドが打撃に
では、なぜ需要の減少に歯止めがかからないのか。
最大の要因ともいえるのは、映画やドラマ、アニメ、スポーツなどのコンテンツを
豊富にそろえる動画配信サービスの普及だ。
「テレビ離れといわれているものの、受像機としてのテレビの需要は、落ち込んでいない。
地上波放送は見ないが、インターネットにつながったテレビで
配信動画を視聴するというスタイルに移行している」(BCN総研の森氏)。
パナソニックが、生産撤退の理由の一つに挙げた
「クラウドでのデータ保存の一般化」の影響も大きい。
動画や写真をインターネット上のサーバーに、気軽に保存できるようになるにつれ、
「光ディスクに焼いて残す」といった手間のかかる作業は敬遠され、
おのずとDVDやBDは売れなくなってきた。
衰退の潮流が加速するのは、実は10数年以上前にメーカー側自身が予見していた。
業界団体の日本記録メディア工業会は
「ストレージ(記録の場所)が、ネットの中に集約される方向性が強まり、
記録メディアの位置づけが極めて低下している」として、2013年3月に解散している。
■ピーク時のわずか15%
「録画・再生環境の将来に不安がある。
レコーダーは、いつまで生産され、再生専用機が維持されるのか?」
ソニーのBD撤退では、こんな声もユーザーから上がった。
電子情報技術産業協会(JEITA)によると、
BDレコーダー(再生専用機を含む)の出荷台数は、
ピークだった2011年の678万台と比べ、2024年には約85%減の104万台にまで凋落。
2025年1~2月も、前年同期比で2割近くの減少と衰勢は変わらず、
2025年通年で、100万台を割り込むのは避けられそうにない。
ディスクとレコーダーは表裏一体の関係にあり、歩調を合わせるように近い将来、
メーカーがレコーダーの供給をストップする可能性は否定できない。
BCN総研の森氏は「テレビに、ハードディスクドライブ(HDD)を接続して録画するユーザーが増え、
動画配信サービスにも押されて、レコーダーの新製品があまり発売されない状況になっている。
需要が今後増える要素はほぼなく、ひそかに生産を終了してしまう方向にあるのかもしれない」と分析する。
■「生産終了の予定はない」
メーカー側の考えはどうか。
公式通販サイトで4機種を扱っているソニーグループは、
「販売は継続している」とだけ回答。
今後の生産計画や新モデル投入に関しては
「公表を差し控えさせていただく」と言及を避ける。
BCNによると同社の国内シェアは約13%で3位だ。
一方、約46%でシェア首位のパナソニックは
「現時点で生産終了の予定はない」と強調。
新モデル2機種を今年2月に投入し、録画や放送中の番組を
外出先でもスマートフォンで、視聴できるサービスをアピールするなど、拡販に努める。
「従来型レコーダーの需要減退は続いているが、
市場での競争優位性と収益性は高まっており、市場全体の動向は注視しながらも、
当社ならではのコンテンツの楽しみ方を提案し、需要の創出を図っていきたい」としている。
■欠かせぬアイテム
たしかにレコーダーの需要そのものが、完全になくなることはないとの見方もある。
BCN総研の森氏は「動画配信の対象とならないコンテンツもあり、
『オタク』のBD需要は残っていくのではないか」と指摘。
好みのタレントや声優などが出演する番組、アニメなどの動画を
手元に保存し、繰り返し視聴するといったオタクの人たちの「推し活」需要には、
一定の影響力がある。
パナソニックの調べでは、推し活をしている20~50代の女性の5割強が
「録画機器は、快適な推し活に必要なアイテム」と答えたという。
実際、予約をしなくても、指定したチャンネルの放送番組をまるごと録画できる機種は
「推し活ユーザーを中心に好評を得ている」(同社)という。
ディスクとレコーダーは、表裏一体の関係にあり、歩調を合わせるように近い将来、
メーカーがレコーダーの供給をストップする可能性は否定できない。
BCN総研の森氏は「テレビに、ハードディスクドライブ(HDD)を接続して
録画するユーザーが増え、動画配信サービスにも押されて、
レコーダーの新製品が、あまり発売されない状況になっている。
需要が今後増える要素はほぼなく、
ひそかに生産を終了してしまう方向にあるのかもしれない」と分析する。
推し活に関連した消費行動を調査する推し活総研が、
今年1月、15~69歳の男女約2万3000人から回答を得たアンケートでは
「推し活をしている」人は約17%で、
単純換算すると、国内の推し活人口は推定1400万人。
また、推し活に充てる「活動費」は、1人当たり年間約25万円で、
推し活市場は、約3兆5000億円にのぼるという。
オタクの人たちは、推し活に「費用を惜しまない」ともいわれ、
日本の録画文化を引き継ぐ最後の砦は、
「推し活」といった構図も、あながち的外れではなさそうだ。(村山雅弥)・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、録画再生機器のブルーレイディスク(BD)が、
《 動画や写真をインターネット上のサーバーに、気軽に保存できるようになるにつれ、
「光ディスクに焼いて残す」といった手間のかかる作業は敬遠され、
おのずとDVDやBDは売れなくなってきた。・・》、
そして《・・テレビに、ハードディスクドライブ(HDD)を接続して
録画するユーザーが増え、動画配信サービスにも押されて、
レコーダーの新製品が、あまり発売されない状況になっている・・ 》
80歳の私は、具体的に解説を学びながら、多々教示させられたりした・・。
私が定年退職した2004年の秋の当時は、
映画作品などが録画されたCDが発売された全盛期で、
やがてDVDに置き換わったりしてきた。
或いは、これ以前は、レンタル店の全盛期であったが、
やがて今や、手軽な月額料金で動画配信サービスが10数社があり、
それぞれの御方が気軽に活用している時代でもある。
私は好きな書物を本棚に所有し、映画、音楽作品も、所有したい、
古きタイプであるが、
ときにはパソコンで、ネットを通して、『ユーチューブ』で、
最新の若きアーティストの作品を視聴する時もある。
或いはテレビに連結して、
ときには幾たびも視聴したいテレビ番組を録画したりしている。
私は音楽だけでも、録音作品としては、
レコード、カセット、CD、VHS、DVD、BDなど機器も対応して、
買い求めてきた・・。
ときおり時代に翻弄されるのは勘弁して欲しい・・と思ったりしてきたが、
こればかりは世の中の流れに逆らえないよなぁ・・と微苦笑したりしている。