夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

海の匂い潮の香り《3》  高校の修学旅行で初めて青函連絡船に乗船して

2012-05-23 07:00:47 | 旅のあれこれ
私が初めて北海道に行ったのは、
高校時代の修学旅行で確か1962(昭和37)年の6月の頃だったと思われる。

上野駅から夜行列車で青森駅に着いた後、青函連絡船に乗船し、函館から12泊13日間の概要一周であったが、
経費節約と若き悪戯ざかりの高校生であった為か、
車中泊が道内移動も兼ねた3日ほどあったので、体力テストのようだった、とおぼろげに記憶している。

この時の周遊は定かでないが、今でも鮮明に覚えているのは、
夕方に上野駅から夜行列車に乗車し、普通座席に座りながら、少し眠っただけで翌朝に青森駅に着いた後、
長い通路を歩いた後、青函連絡船に乗船した。

津軽海峡の波は荒く、蒼い波間を見たり、船は少し揺られたりしていたが、
初めての大きな船に乗船した高(たか)ぶりか、酔うことも忘れ、
友人たちとデッキから海を見ながら、談笑を重ねたりしていた。

確か乗船時間は4時間ぐらいであったと思われるが、
彼方に北海道の函館の街が観えた時、
北海道だ、やっと着いた、
と私たちは勝手に言葉を重ねたりして、歓声を上げたりした。

この当時は高校生が、北海道の修学旅行の場合は、
都心から夕方に夜行列車に乗車して、普通座席に座り、翌朝に青森駅に到着し、
青函連絡船に乗船して、昼前後に北海道の道南の函館港に到着するのが、
普通のケースであった。

その後、10数年後には航空機の時代となり、
やがて青函連絡船の定期航路も廃路となった。

そして殆どの方は、航空機で北海道の旅となったので、
私たちの時代は、遠い北国の北海道が実感できたのである。

こうした実感できたことは心の片隅に長く残り、
私は定年退職した2004〈平成16〉年の翌年に、
新潟港から日本海をフェリーに乗船して、翌朝に北海道の小樽港に到着する旅をしたりした。

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