お歳暮の頃の想いで・・♪

私の現役時代に、お歳暮などの社交辞令は苦手であったので、
なるべく避けていた。

不得意な私でも、人生の岐路にたたされた時、
或いは救いの手を差しのべて下さった方には感謝して、
年賀状を送信し、お中元、お歳暮の時はご自宅に訪問させて頂いた。

私の就職、結婚の時は、特にご尽力を頂いて、感謝している方である。

私が入社した時には、ある大手の会社の首脳陣のひとりであったが、
ご自宅に訪問した折、温かなまなざしで私に応対してくれた。
奥様もさりげなくつつみこんで下さり、
このご夫婦から高潔さを私達夫婦は教示を受けた。

このような形を２５年過ぎれば、私も歳を重ねたが、
このお方からは素養が格段違う、と私共は実感している。

私の定年退職の時、私の日常生活ではとても口に出来ない美酒を頂戴した後、
まもなくご高齢であったので、亡くなわれた。

告別式に私共夫婦は参列させて頂き、改めて高潔なお人であった、
と思い馳(はせた)りした。

公孫樹(イチョウ)の葉が舞い散り・・♪

家内と１０時過ぎに家を出て、小田急線に乗り新宿に行ったが、
電車の車窓から黄色の彩りのある公孫樹が数多く見られた。

登山専門店で冬用のスポーツ・シャツを３枚ばかり買い求めた後、
コーヒーショップの『ドトール』で休息し、
デパートに寄り、お歳暮の品を選定し、買い求めたりした。

数多くの女性も多分同じと思われるが、
家内はデパートの店内であると、更に生き生きした顔立ちとなる。
私には長年苦楽を共にしてきたが、気持ちは解かるので、苦笑している。

最寄駅の成城学園前駅の周辺は、公孫樹が黄色に染まり、昼下がりの陽射しを受けていた。
ときおり、黄色の色合いの葉は、風もなくはらはらと空中を舞いながら、地上に落下している。

歩道はすでに数多くの葉が重ねられて折、更にその上に葉が落下している・・。

東京の郊外は、黄色の公孫樹と朱色の桜が数多くの葉を散らせ、晩秋が終わる。

ときには、都心に・・♪

家内と都心に久々に出かけるが、ここ一年都心に出かけるのは、億劫となっている。

旅行、懇親会、冠婚葬祭以外は、なるべく避けている。

現役を退いた今、デパートでスーツ、コート、ワイシャツ、ネクタイ等の買い物は、
着る機会が少ないので、新調は不要となっている。

その代わり、登山の専門店で、スポーツシャツ、ストレッチパンズ、フィールド・ジャケット等の
スリーシーズン、夏用、冬用が増えている。

旅行、親睦会などで愛用し、三年間過ぎたら日常の買い物、散策となり、
ある程度過ぎた時は庭の手入れとなる。

このような服装となってきたので、
現役時代のスーツにネクタイの写真を見たりすると、
あのような時代もあったんだ、と思ったりしている。