夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

されど、お賽銭・・♪

2006-12-10 17:09:00 | 定年後の思い
私達夫婦は神社仏閣には宗教心が薄いので、手をあわせる程度である。

私がひとりで散策した折は、
財布から百円玉プラス持ち合わせの五円玉、一円玉を加えて、お賽銭としている。

今まで、例外として、会社に入社出来た時と定年退職をした時は、
500円玉をそっと入れた。

家内と参拝していると、家内は私に十円玉をひとつ手渡す。
『十円だけ・・』
と私は家内に口をとがらす。

『お願いごとは・・お金の大小じゃないわよ・・
手を合わせて・・神妙にお願いすれば・・平等よ・・』
と家内は平然と云い、私に微笑む。

『いいのかなぁ・・』
と私はためらいながら、十円玉を投げ入れて、手を合わせる。

このようなことを不謹慎ながら、この30年近く私達はしている。


今日の午前中、家内は洗濯の合間、
テレビの旅番組を観ていた。
私は近くでパソコンに触れていた。

何かしら山陰地方の出雲大社が映し出されていた・・。
『お賽銭は・・一番願い事の叶(かな)うのは・・
ご存じですか・・』
と神主さんらしい方がゲストと方に言っていた。

『さぁ・・検討つきません・・』
とゲストの方は言っていた。

『45円です。十円玉を四つ、そして五円玉ひとつ・・
解かりますか・・』
と神主さんらしい人は明言した。

『どうして、45円なのですか・・』
とゲストの方は言っていた。

『・・始終(しじゅう)・・ご縁(えん)があります・・』
と神主さんらしい人は、神妙に言った。

私は少し気になっていたので、観ていて驚いた。


『xxちゃん・・今の観た・・
うちも・・これから45円にしょうよ・・』
と私は家内に明るく言った。

家内は笑って、無言である。


余談であるが、私の住む街でも、自治会があり、
赤い羽根、年末助け合い等の寄付の回覧が廻ってきたりしている。

多くの家では、100円が圧倒的に多いが、我家では300円にしている。
家内と話し合い、この額にしたのは、私の長兄宅は500円なので、
私達の家は付近より少し広めであり、この額にしている。
私は寄付袋に名前が出るので、この額が我家としては最適と思っている。

それにしたら、名前の付かない、お賽銭箱は十円かょ、と私は首をかしげ、
家内を見つめたことがあった。


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初冬の暖かさの中・・♪

2006-12-10 14:37:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、昨日の雨の降る寒い一日であったが、
9時過ぎになると急速に晴れ間となって、
風もなく暖かな日中となった。

先程、買い物に二ヶ所ばかり行ってきた・・。

何時ものように一ヶ所は何かと買う商品が多いので、
買い物用のカート車を引き、歩いていった。
帰路、小公園で思わずカートを止めた。

陽射しの中、朱色に染めたモミジの三本、少し離れた処に橙色のモミジの二本が盛りを迎えていた。

私は煙草を喫いながら見つめた。
モミジの樹木の周辺には、前日の雨と風で落葉した朱色の葉が数多く散り乱れていた。

50代後半のご婦人とお母様らしい80代年配のご婦人がこちらに歩いてきた・・。

80代のご婦人は、前かがみになって、朱色の葉を拾っていた。
50代後半のご婦人は、その傍(そば)で立ち竦んでいた。

『暖かな御天気で・・』
と私は、この50代後半のご婦人に声をかけた。

『昨日の寒い時を考えれば・・嘘のようで・・』
とこのお方は言った。

『モミジの色合いも・・今・・一番見ごろのようで・・』
と私は言った。

『そうですわね・・』

『こうして眺めていますと・・心が洗われるようで・・』
と私は言った。

80代のご婦人は、数枚の朱色の葉を手にし、
私を見つめて微笑んだ。

私は黙礼をして、立ち去った。

このような陽射しの中、多分、母と娘の二人連れと思われたが、
何かしら微笑ましい情景を感じた。

このような思いでカートを引き、自宅に戻りかけると、
公孫樹(イチョウ)の三本並んだ樹木が、
陽射しを受けて、黄色に染めた色合いが輝きを見せている。
そして、その中で、風も無いが、はらはらと宙に舞いながら葉を落としていた。

初冬の昼過ぎのひととき、こうして時は過ぎていく・・。

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匿名、そして実名・・♪

2006-12-10 08:58:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、雨上がりの朝を迎えている。
曇り空であるが、明るい空となって折、午後から晴れ間となるらしい・・。

私は主庭に下り立ち、煙草を喫ったりして、昨夜のテレビ番組を思い出している・・。

NHKの【日本の、これから『ネット社会の安全・どうまもりますか』】という番組であった。

この中に、ミクシィなどの実名公開と数多くのブログの匿名制度について、
少し触れられていたので、少し考えさせられたのである。

私はこの欄にしても匿名で記載している。
私が実名にしたならば、衣服にたとえるなら、スーツ姿になると思う。
よそ行きの言葉となり、普段着の心の思いが綴ることが出来ないと思う。

多少のプライバシーを保ち、気軽にその日に感じたり、思考しているのを綴ってきている。

私は綴ることで収入を得ている作者でないので、
よそ行きの言葉で綴ると、心の鬱積がやがて感じるタイプである。

このような思いがあるので、私の実名制度のブログに参加する意志はなく、
気軽に心の思いをためらうことなく綴っている。

尚、私は匿名であっても、ある程度の心の節度は保っているつもりである。


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