ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

NHKのAMラジオ

2015-03-27 10:06:09 | 生活

最近、NHKのAMラジオをよく聞くようになった。朝、ラジオ体操の後に「ビジネス展望」という5分くらいのコーナーがある。毎日、評論家が一人で話をする。アナウンサーとの会話の形式だが、アナウンサーは「なるほど」「それでどうなるのですか」「どうすれば良いのでしょう」などと相槌を打つだけで、殆どゲストが話し続ける。内容は経済の話だけではなく、広く社会問題を取り上げている。とがった話が多く、比較的極端な意見も出る。

私は聞いていて半分以上は「何を馬鹿な」と反発を感じる。1/3くらいは単に情報として聞く。それ以外で「良いな」、と思うことがある。「何を馬鹿な」と思うのはテレビにも出るような評論家の意見が多く、知ったかぶりをして情報をつなぎ合わせているだけだ、と感じることが多い。「良いな」と思うのは起業したばかりの若いベンチャーのCEOの話などが多い。大学の落ちこぼれを救おうとして組織を立ち上げた人の意見などでは「大学改革で最も有効なのは入試の内容を変えることだ」と言っており、「なるほど」と思った意見の一つである。

つまらない意見を5分間聞くのは忍耐が必要だが、散歩の途中で聞いているので、周りを見るなどして気を紛らせ、つまらないからといってチャンネルを変えるようなことはしないようにしている。

先週は「90時間ラジオ」という番組があり、色々な角度からラジオの意義を再確認していた。我田引水の部分もあったが全体としてはまじめに考えている感じがする。ラジオは娯楽性が強いが、NHKは公共放送的性格が強く、幅広い観点から番組構成を考えている感じがする。

現状はラジオで視聴料は取っていないので、NHKにとってラジオ事業は全くのコストでしかないのだと思う。テレビの収入に頼るのでは先行き不安ではないかと思う。ラジオとして何らかの収入源を考えたほうが良いのではないかと思う。公的性格は残してほしいので広告収入に頼るのではなく、政府や自治体などの公的サービスのお手伝い、というのが良いのではないかと思っている。献血をどこでやっているとか、文化事業の案内とか、あるいは「ふるさと納税」等の窓口をするとかいったことを事業として行い、公的団体から手数料を取るというのはどうだろうかと思っている。

法改正が必要になるので大変だが検討する価値はあると思う。