「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

9月第1週 相場展望と予定

2013-09-01 23:05:29 | 相場展望

          
8/26~の週は、シリア情勢に軟化を余儀なくされた1週間となりました。

リスク材料として、アサド政権が化学兵器を使用したとの制裁措置として、西側
諸国が空爆を仕掛けるとの情報から、市場で原油相場が高騰し、安全資産として
金や国債に資金が流れ、株が売られる結果となりました。 

NY市場も冴えないが、輪をかけてさえなかった東京市場では、シリア情勢に加え、
ドル/円相場の高止まりを受け、日経平均は、値を下げた格好です。

結局、日経平均は、1週間で271円下落(↓1.99%)の13388円の大引けでした。

週末のNY市場は、シリアに対し米国単独の制裁に踏み切るとの思惑から、小幅安
終了となっています。

明日から名実共 9月相場入りになりますが、「2日新甫は荒れる」との格言を覆す
出直り相場となるか注目されます。

9月第1週(9/2~9/6)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。

海外では、9/3 米ISM製造業景況指数、9/4ベージュブック、9/5ADP雇用
統計、9/6 8月雇用統計やG20首脳会議など注目されます。

国内は、9/4~5の日銀金融政策決定会合や9/7に決定される予定の2020年
オリンピック開催地決定などに関心が向きます。

シリア情勢については、オバマ大統領も議会承認のステップを経て、軍事介入になり
早くて9/8週になりそうであり、市場はある程度織り込んでいる可能性もあります。
週明けは、米がレーバーデー休場となるため、NY市場を気にしない展開も・・・。

ただ、戦争懸念は、相場の思わぬ下振れ要因になることも、意識しておきたい。

日経平均、9月第1週(9/2~9/6)のレンジは、13200円~13700円程度を
想定しています。

1.9月第1週(9/2~9/6)主なイベントと予定
 9/1 
 中国  8月製造業PMI
  独  メルケル首相・SPD党首、テレビ討論
 9/2
 日本  8月新車販売台数
 日本  伊藤園、ピジョン、内田洋行、ピープル 等 決算
 日本  甘利経財相、消費税の有識者ヒアリング結果を首相に報告
 日本  キューピー、主要ジャム製品を4韓%値上げ
  米   休場(レーバーデー)
 中国  8月HSBC製造業PMI
 9/3
 日本  東栄住宅、モロゾフ、ファースト住建、泉州電業 各決算
 日本  本田内閣官房参与 講演
  米    8月ISM製造業景況指数
  米   7月建設支出
 中国  8月非製造業PMI
  豪   中銀政策金利
 EU   7月ユーロ圏生産者物価指数
 9/4
 日本  日銀金融政策決定会合(~9/5)
 日本  くら、三井ハイテック、東京楽天地 等 決算
  米  ベージュブック(地区連銀経済報告)
  米  8月自動車販売台数
  米  サンフランシスコ連銀総裁 講演
  米  ミネアポリス連銀総裁 講演
  韓  サムスン、腕時計型携帯端末 発表
  豪  第2四半期GDP
  英  イングランド銀行、金融政策委員会(~9/5)
 EU  第2四半期ユーロ圏GDP改定
  世  世界経済フォーラム「国際競争力リポート2013-2014」発表
 9/5
 日本  日銀政策金利
 日本  黒田日銀総裁、記者会見
 日本  積水ハウス、クミアイ、ロックフィールド 各決算
  米    8月ADP雇用者数
  米    新規失業保険申請件数(~8/31までの週)
  米   8月ISM非製造業景況指数
  米  7月製造業受注
   米  ミネアポリス連銀総裁、講演
  英   BOE政策金利
  西   スペイン国債入札
 EU   ECB政策金利
 EU   ドラギECB総裁、記者会見
  世   G20首脳会議(~9/6 サンクトペテルブルグ)
 9/6
 日本  日銀月報
 日本  7月景気動向指数
 日本  SUMCO、日駐、日東網、ザッパラス、HIS 各決算
  米    8月雇用統計
  米   カンザスシティー連銀総裁 講演
  米   シカゴ連銀総裁 講演
  英  中銀四半期インフレ報告
  英  7月鉱工業生産
  英  7月製造業生産高
 9/7
  豪   総選挙
 国際  オリンピック委員会総会、2020年夏季五輪の開催地決定
      東京?
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/30)

30日のNY市場、序盤はドル買いが優勢となったものの、後半はその動きも一服
している。シリアへの懸念は一旦一服しているものの警戒感は根強く、序盤は有事の
ドル買いの様な動きも見られた。

ただ、オバマ米大統領やケリー米国務長官の発言から、軍事介入の正当性は示さ
れたものの、それはイラクやアフガガニスタンなどのような無制限なものではなく、
限定的なものになるとの見解も示している。
そのことで警戒感もやや緩み、後半はドル買いも一服している。

ドル円は、98円台前半での振幅が続いた。日本時間23時のNYカットで、98.00の
オプション清算が大量に観測されていたが、特に波乱なく通過。
月末と週末が重なり、更にNY市場は3連休前ということで、全体的には動意薄の
展開でポジション調整が中心。

ユーロドルは一時1.32を割り込む場面も見られたものの、後半になって1.32台に
戻した。7/9-8/20上昇波のフィボナッチ38.2%戻しの水準が1.3185付近にあるが、
その水準は、維持された格好。今日はノボトニー・オーストリア中銀総裁の利下げの
可能性に含みを残す発言に敏感に反応していた他、前日にポルトガル憲法裁判所が
公務員の解雇を容易にする法改正は憲法違反に当たるとの判断を下したことで、財政
再建が後退するとの懸念が生じており、きょうのポルトガル国債は急落し、利回りは急
上昇している。

ユーロ圏の景気回復への兆候も見られ始めている中、7月以降、ユーロは買い戻しが
続いていたが、ここにきて、上げのモメンタムが一服し始めて来ているようだ。

なお、この日の米経済指標に対する反応は限定だったものの、やや不安な内容も散見。
7月の個人所得は前月比0.1%増とプラスを維持したものの、前回(0.3%増)からは
減速。更にその詳細を見ると、賃金が0.3%減と1月以来の減少となった。雇用は改善
しているが、質には懐疑的な見方も指摘されており、FOMCメンバーからもその点は指摘
されている。

きょうの個人所得のデータはその指摘を裏づける内容とも言えよう。先週発表になった米
新築住宅販売の弱さや、ここにきて浮上してきたシリア問題などから、一部では9月の
QE縮小開始のシナリオが揺らいできているようだ。

また、来週のG20首脳会議では、FRBのQE縮小に対する新興国経済への影響も協議
されるとの要人発言もあった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=194888

米国債利回り
   2年債          0.399(+0.004)
   10年債        2.788(+0.026)
   30年債        3.704(-0.011)
   期待インフレ率  2.108(-0.012)
                  *期待インフレ率は10年債で算出

30日のNY債券市場、10年債利回りは上昇。シリア懸念は一旦一服しているものの、
ケリー国務長官の会見では軍事介入を正当化する姿勢が示された。ただ、実施した場合
でも限定的なものになるとも述べており、債券への逃避買いも一服しており、利回りは上昇。

10年債利回りは一時2.74%台まで低下したものの、2.78%台まで上昇している。
2-10年債の利回り格差は239(前日+237)。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=194887
3.NY株式市場 結果(8/30)

NY株式30日
   ダウ平均       14810.31(-30.64 -0.21%)
   S&P500       1632.97(  -5.20 -0.32%)
   ナスダック       3589.87( -30.44 -0.84%)
   CME日経平均  13340   (大証終比:-10 -0.08%)

30日のNY株式市場、ダウ平均は反落。英議会の否決もあり一服はしているものの、
シリア懸念は根強く売りが優勢となった。

ケリー米国務長官から、シリアへの軍事介入を正当化する根拠などが示されていたが、
限定的な軍事行動となり、イラクやアフガニスタンのように無制限にはならないとも
述べていた。この発言で上下動する場面も見られたが、きょうは反落して終えている。

この日発表になった米経済指標は強弱まちまちで反応は限定的。明日から3連休と
なり、きょうは月末と週末が重なったことから全体的には動意薄の展開となっている。

ダウ採用銘柄ではアルコアやボーイング、ユナイテッドヘルスが下落。
一方、ウォルマートやP&Gが上昇している。

ソフトウェアのセールスフォースが大幅高。決算や見通しが好調だったことを好感。
前月買収したイーメールでのマーケティングツールを提供するエクザクト・ターゲットに
対する顧客からの引合いが強いと述べたことも好感されている。

資源開発のアパッチが商いを伴って上昇。エジプトの関連会社の株式33%を中国
石油化学工業開発に31億ドルで売却することで合意したことが好感されている。

ナスダックも反落。テスラを除く主力株は総じて軟調。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=194886
4.NY市場、原油先物10月限/金先物12月限 各結果(8/30)

 NY原油先物10月限(WTI)
   1バレル=107.65(-1.15 -1.06%)

 30日のNY原油先物相場は続落。シリアへの軍事介入を英議会が否決したことで、
 すぐに実施されないとの見方から懸念が緩和している。ケリー米国務長官がアサド
 政権への非難を強めており、米国は独自のタイムラインで行動すると述べたことから、
 買い戻しが強まる場面もあったが、「もし軍事介入したとしても、イラクやアフガニスタン、
 リビアの様にはならない。米国の行動は無期限にはならない」とも述べたこともあり、
 再び売りが優勢となっている。

 10月限は概ね107.00から108.50の間で激しく上下動した。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=194879

 NY金先物12月限(COMEX)
   1オンス=1396.10(-16.80 -1.19%)

 30日のNY金先物相場は3日続落。シリアへの軍事介入を英議会が否決したことで、
 直ぐには実施されないとの見方から懸念が緩和している。月末のフローもあり、金は
 利益確定売りが優勢となった。

 12月限は再び1400ドルを割り込んでいる。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=194881



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