ロイター電によれば 「欧州が債務危機に揺れている中、米政府は欧州主導で
問題を解決する必要があるとして、公式に慎重な発言も、舞台裏ではオバマ
大統領や政府高官が、大胆な対策の実施を促していた。」 と伝えています。
5/10にEUは、1兆ドルにのぼる巨額の支援策を発表し、市場は対策を
歓迎し、米政府はホッとしたと言う。しかし、米政府内では依然として、米景気
回復に悪影響が及ぶのではないか、と懸念しているらしい。
オバマ大統領は11日に、スペインのサパテロ首相と電話会談し 「経済の強化と
市場の信頼醸成に向けた対策が必要だ。」 と話したようです。
それを受けての対応か、今日、スペインが財政再建策を発表。ギリシャの次、
債務懸念の火消しに動きました。
欧州市場は、ひとまず過度の悲観論が後退、これを好感しているようです。
さて、日経平均は、小幅下落し17円安の10394円の大引けでした。
(出来高 概算25.7億株の商いでした。)
NY市場の底堅い展開を受け、昨日の下落で織り込んでた東京市場は、上昇
して始まったものの、燻る欧州債務問題、為替市場の若干円高や先物主導の
売りで、押し目買いも限定的、様子見の小幅下落でした。
日経平均は、ボリンジャーバンドの-2σレベルで、バンドが拡大傾向の中、
5日移動平均線(約10479円)を上抜く場面も、終わってみれば同線に沿って
底値を探る流れとなっています。
ただ、昨日の安値(10392円)を割り込んだものの、昨日とは違って、大きくは
崩れなかったことから、底打ち期待が高まる局面かもしれません。
週末SQを前に、ヘッジファンドによる45日前ルールといった売り圧力も今後
通過していくため、下振れ警戒をしながら、リバウンドに期待したい。
注目のNY市場、3月貿易収支は、-404億ドル(予想、-405億ドル)と予想
内の着地でした。
序盤は、スペインの財政再建策を発表後、欧州市場の上昇を受け、堅調な
展開となっています。
明日の日経平均、寄り付きが高くなければ、反発を想定しています。
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