3/27~週の日経平均は、下落しました。週末に安値引けで節目19000円を
下回りました。週初は、オバマケアの代替法案成立を巡る法案取り下げを受けて、
トランプ政権の政策実行能力に疑問符が付き、NY株式市場が軟調。これを受け、
日経平均は、増幅して売りが先行した。週末にかけ、3月期末決算企業の権利取り
もあり、盛り返したが、3/31大口投資家の利益確定の動きからか、連日で後場
半ば辺りから値を消して、投資マインドを悪化させました。
結局、日経平均は、週間353円下落(↓1.83%)18909円大引けでした。
さて、4月第2週(4/3~4/7)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からは米雇用統計発表を控え、米国の利上げ回数への思惑もあり、為替
市場が円安に向かわせるか、ポイント。
国内は、4/3~4の日銀短観、4/7の2月景気動向指数に注目です。
また、海外は、米で4/5の3月ADP雇用者数、4/6の米中会談で習国家主席
トランプ米大統領のやり取り、4/7の3月雇用統計に注目です。
日経平均は、レンジ下限での推移であり、チャートは悪化傾向にあるが、売られる
所で、押し目を拾うのも投資戦術と思われる。と言うのも先回り的な売りの流れが
出ていたこともあり、仕切り直しの意識が働きそうである。
日経平均、4月第2週(4/3~4/7)レンジは、18800円~19300円程度を
想定しています。
1.4月第2週(4/3~4/7)主なイベントと予定
4/3
日本 第1四半期日銀短観
日本 3月自動車販売
日本 キューピー、クリエイトSD、しまむら 各決算
米 3月自動車販売
米 3月ISM製造業景況指数
米 NY連銀総裁、講演
米 リッチモンド連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
中国 休場(清明節祝日、~4/4)
中国 3月財新製造業PMI
豪 2月小売売上高
EU ユーロ圏2月失業率
4/4
日本 日銀短観、企業物価見通し
日本 3月マネタリーベース
日本 不二越、不二家、西松屋、平和堂 各決算
日本 ユニクロ3月売上高
日本 スペイン国王 来日(~4/7)
米 2月貿易収支
米 2月製造業受注
米 タルーロFRB理事、講演
香港 休場(清明節祝日、~4/4)
豪 中銀政策金利
4/5
日本 アスクル、フロイント、ハイディ日高 各決算
米 3月ADP雇用者数
米 3月ISM非製造業景況指数
米 FOMC議事録(3/14、15日分)
米 モンサント 決算
独 2月製造業受注
4/6
日本 テモナ 新規上場
日本 セブン&アイHD、サンエー、ダイセキ 各決算
米中 中国国家主席・トランプ米大統領、会談
米 新規失業保険申請件数(~4/1までの週)
米 サンフランシスコ連銀総裁、講演
中国 3月財新サービス業PMI
EU ECB議事録
4/7
日本 2月毎月勤労統計
日本 2月景気動向指数
日本 サカタのタネ、久光製薬、高島屋 各決算
米 3月雇用統計
EU EU財務相理事会(非公式)
EU ユーロ圏財務相会合
2.NY市場、為替/債券 各結果(3/31)
朝方はPCEコアデフレータが予想を上回ったことなどからドル買いが優勢。PCE
デフレータも予想通り強めで、物価上昇期待が広がった。
しかし、ダドリーNY連銀総裁の発言で一転してドル売りに。総裁は利上げに関
して、今年はこの後に買いの利上げが妥当と発言。この発言自体は年3回という
市場のコンセンサスに沿うものであるが、先日のGDP、今日のPCEと強めの米
指標に年4回以上の利上げ期待する一部の思惑に冷や水を浴びせ、ドル売りが
強まった。
また、総裁は利上げについて緊急性は低いとして、急がない姿勢を強調、こちら
も大きなドル売り材料に。
米債利回りの低下も顕著となり、ドル円は111円台前半へ値を落とした。
ユーロドルが1.07台に乗せるなど、当初はドル全面安であったが、その後欧州
通貨などが売られたことで、ドル安よりも円高に。
トランプ大統領が来週の習近平中国国家主席との米中首脳会合を前に、公正な
貿易に関する大統領令に署名。対日赤字への警戒感も強まる中で円買いが強ま
った。
ユーロ円が直近のサポートである119円を割り込んで売りが加速。ユーロは対円
での売りに、対ドルでも15日以来の安値圏まで売りが進んだ
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=363319
米国債利回り
2年債 1.254(-0.028)
10年債 2.387(-0.032)
30年債 3.009 (-0.025)
期待インフレ率 1.984(+0.011)
※期待インフレ率は10年債で算出
31日の米債券市場は、ダドリーNY連銀総裁が利上げについて緊急性は低いと
発言したことなどを受けてl買いが目立つ(利回りが低下)展開となった。
10年債利回りはロンドン市場で2.43%に迫ってたが、ダドリー発言以降は低下が
顕著となり、節目の2.40%もあっさり下回り、一時2.38%台まで落ち込んでいる。
また、月末ということもあり、ファンドなどから債券買いが入った面も。
トランプ大統領が貿易赤字是正に向けた大統領令に署名したことも、リスクを嫌
った債券買いを誘った。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=363318
3.NY株式市場 結果(3/31)
NY株式31日
ダウ平均 20663.22(-65.27 -0.31%)
S&P500 2362.72( -5.34 -0.23%)
ナスダック 5911.74( -2.61 -0.04%)
CME日経平均 19025 (大証終比:+115 +0.61%)
31日の米株式市場は主要指数が軒並みのマイナス圏となった。
木曜日に上昇が目立った銀行株などが軟調。ダウ採用銘柄ではゴールドマンサッ
クス、JPモルガンなどに売りが出ていた。ダドリーNY連銀総裁による金融引き締
めは急がないとの発言に、米債利回りが低下。金融業界の収益性悪化等が懸念
されて売られた格好に。
その他の業種でも木曜日に買いが目立ったユナイテッドヘルスやトラベラーズが
一転して売られる展開に。インテル、IBMなどはしっかり。
アマゾンなどがしっかりで小幅ながらプラス圏推移が続いたナスダックも引けに
かけてマイナス圏に。アルファベット(グーグル)やフェースブックなどがやや
重い。
S&Pは前日終値近辺でもみ合った後、引けにかけてマイナス圏。銀行株などが重石に。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=363316
4.NY市場、原油先物5月限/金先物6月限 各結果(3/31)
NY原油先物5月限(WTI)
1バレル=50.60(+0.25 +0.50%)
ブレント先物5月限(ICE)
1バレル=52.83(-0.13 -0.25%)
ブレント-WTI 2.23
31日のNY原油は続伸。目新しい支援材料を欠くものの、引き続き先行きの供給
過剰の解消期待や、産油国の減産延長の可能性などに下支えられることとなった。
5月限は、夜間取引終盤に50ドルを割り込むも、すぐさま持ち直した。立会い開始
後は、戻り一服となっていたが、中盤に前日高値を上抜くと上げ幅を広げ、引け際
には50.80ドルと期近ベースで9日以来の水準まで値を伸ばした。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=363311
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1251.2(+3.2 +0.26%)
31日のNY金先物相場は反発。依然としてトランプ政権の政策運営や欧州の政治へ
の不透明さなどに下支えられるなか、ドル相場が軟化したことなどもあり、立会い
開始後は切り返した。
最も取組高の多い6月限は、時間外取引序盤に1241.5ドルと1週間ぶりの安値を付け
たが、通常取引開始後は修正や下値拾いの動きなどに支えられる動きへと転じ、終盤
には一時、1252.8ドルまで上昇した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=363305