1/16~週の日経平均は、英メイ首相の演説や米トランプ大統領の就任式を控え、
下落した。週前半は、トランプ大統領の演説について警戒感からポジション圧縮する
動きも、週後半は、イエレンFRB議長の発言等を受け、円安傾向に向い、上値の重い
3日続伸で19000台を回復したが、週間陽線に届かなかった。
結局、日経平均は、149円安(↓0.77%)19137円の大引けとなりました。
さて、1月第4週(1/23~1/27)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
トランプ政権の政策は、想定内の内容で、無事にイベントが通過したので、アク抜けと
いった格好に向かわせ、改めてトランプ政権への期待感から物色意欲が強まる事は
週末のNY市場から診れる内容である。
米国だけでなく、国内でも決算発表が本格化するが、予想を上回る決算内容となると
基本的に円安傾向を意識し、業績相場へ移行する事になりそうである。
業績予想の上方修正が相次ぎ、足元でやや低下傾向にある日経平均のEPSを押し
上げることができれば、日本株を再評価する動きに期待したい。
日経平均、1月第4週(1/23~1/27)レンジは、18900円~19400円程度を
想定しています。
1.1月第4週(1/23~/27)主なイベントと予定
1/23
日本 11月産業活動指数
日本 11月全国スーパー売上高
日本 主要銀行貸出動向アンケート調査
日本 月例経済報告関係閣僚会議
日本 日経平均入れ替えリバランスの発生
日本 安川電機、タカラレーベン 各決算
米 マクドナルド、ハリバートン、ヤフーインク 各決算
EU ユーロ圏財務相会合
1/24
日本 参院本会議、衆院本会議
日本 日本電産、カブドットコム 各決算
米 12月中古住宅販売件数
米 12月半導体製造装置BBレシオ
米 ジョンソン・エンド・ジョンソン、ベライゾン、3M
デュポン、トラベラーズ、コーニング、D.R.ホートン
AKスチール 各決算
米 国債入札 2年債(260億ドル)
独 1月製造業PMI速報値
英 最高裁、EU離脱の議会承認めぐり判断
EU 1月ユーロ圏製造業PMI速報値
EU 財務相理事会
1/25
日本 12月貿易収支
日本 日立化成、富士通ゼネラル、航空電子 各決算
日本 気象庁3カ月予報
米 11月FHFA住宅価格指数
米 TI、AT&T、ボーイング、クアルコム
ユナイテッド・テクノロジーズ、フリーポート 各決算
米 国債入札 5年債(340億ドル)
豪 第4四半期消費者物価指数
独 1月Ifo景況感指数
1/26
日本 12月企業向物価指数
日本 エムスリー、ファナック、オリックス 各決算
米 12月子ファレンスボード景気先行指数
米 12月新築住宅販売件数
米 新規失業保険申請件数(~1/21までの週)
米 アルファベット、コムキャスト、セルジーン、ダウ・ケミカル
キャタピラー、フォード、インテル、イーベイ、マイクロソフト 各決算
米 国債入札 7年債(280億ドル)
英 第4四半期GDP速報値
EU ユーロ圏財務相会合
1/27
日本 12月消費者物価指数
日本 シャノン 新規上場
日本 信越化学工業、日立ハイテク、三井住友FG 各決算
日本 ミネベアミツミ発足
米 第4四半期GDP速報値
米 12月耐久財受注
米 シェブロン、スターバックス、ハネウェル 各決算
中国 上海市場は春節祝日で休場(~2/2)
EU 財務相理事会
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/20)
今日のNY為替市場は後半になってドル売りが優勢となり、ドル円は
一時114円台前半に下落している。この日のメインイベントはトランプ
新大統領の就任式とその演説だった。就任演説は20分足らずの短い
演説であったが、選挙中の雰囲気と変わらず、この日からアメリカ・
ファーストを宣言し、アメリカを取り戻すと語り、ポピュリズム、そして、
保護主義的な色彩を強調した。道路や空港、トンネルを作りアメリカを
修復するとも語った。
また、ホワイトハウスはウェブサイトで、トランプ大統領の選挙中の公言
通りに、TTPからの離脱方針、NAFTAの再交渉をウェブで表明。また、
所得税について全ての区分で税率を引き下げ計画も改めて表明して
いる。
就任演説直後、ドル円は115円ちょうど付近で激しい売買交錯となった
が、米国債利回りの下げと伴に、次第に売りが優勢となった。この2日間、
114円台半ばが強いサポートとなっていたが、それをブレイクすると、スト
ップを巻き込んで一時114円台前半まで下落している。
一方、ユーロドルは買戻しが強まり、一時1.07台に上昇する場面も見
られた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=351710
米国債利回り
2年債 1.189(-0.033)
10年債 2.465(-0.009)
30年債 3.046(+0.000)
期待インフレ率 2.036(-0.032)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。序盤は利上げ期待など
から今週の流れを引き継ぎ上昇して始まった。しかし、この日のメイン
イベントであったトランプ新大統領の就任式での演説を受けてドル安の
反応が見られたことや、株価も伸び悩む場面が見られたことで、後半に
なって利回りは上げ幅を失っている。
米10年債利回りは一時2.5%台を回復していたが、2.46%に低下して
いる。また、政策金利に敏感な2年債はマイナス圏に下げている。
2-10年債の利回り格差は128(前日125)に拡大。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=351709
3.NY株式市場結果(1/20)
NY株式20日
ダウ平均 19827.25(+94.85 +0.48%)
S&P500 2271.31( +7.62 +0.34%)
ナスダック 5555.33(+15.25 +0.27%)
CME日経平均 19185 (大証終比:+25 +0.13%)
今日のNY株式市場でダウ平均は6日ぶりに反発した。この日はトランプ
新大統領の就任式を向かえ、その就任演説が注目された。20分足らず
の短い演説であったが、選挙中の雰囲気と変わらず、この日からアメリカ
ファーストを宣言し、アメリカを取り戻すと語り、ポピュリズム、保護主義的
な色彩を強調してる。道路や空港、トンネルを作り、壊れたアメリカを修復
するとも語った。
また、ホワイトハウスはウェブサイトで、トランプ大統領の選挙中の公言
通りに、TTPからの離脱方針、NAFTAの再交渉をウェブで表明。
また、所得税について全ての区分で税率を引き下げ計画も改めて表明して
いる。市場が期待したインフラや大型減税、規制緩和についての具体策に
ついては、大統領就任後100日の動きを確認ということになるのであろう。
ダウ平均は就任演説後、上げ幅を縮小する動きも見られたが、きょうは底
堅く推移した。メルクやP&Gの上昇がダウ平均をサポートしたようだ。
ダウ採用銘柄では上記銘柄のほか、決算を受けて下げて始まったIBMも
上昇に転じた。一方、冴えない決算を発表していたGE、アメックスは下落。
P&Gは第2四半期の決算を発表しており、1株利益が1.08ドルと予想
(1.06ドル)を上回った。新製品や高級製品などの売り上げが好調だった。
高級スキンケアの「SK-Ⅱ」の販売が好調だったほか、口腔ケアの製品
刷新が寄与した。
メルクは、肺がん治療薬で競合しているブリストル・マイヤーズが「オプ
ジーボ」と「ヤーボイ」の併用療法について、肺がんの第一選択薬として
の承認加速を目指さないと発表した。肺がんの分野でメルクの「キイトル
ーダ」はがリードとの印象が強まった。ブリストル・マイヤーズは大幅に
下落した。
ナスダックもプラスで終了。インテルやブロードコムといった半導体が上昇。
アップルのサプライ・チェーンである半導体のスカイワークスが第1四半期
の決算を発表しており、1株利益(調整後)が1.61ドルと予想(1.58ドル)を
上回ったことや、第2四半期についても予想を上回る見通しを示したことが
好感されている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=351708
4.NY市場、原油先物2月限/金先物2月限 各結果(1/20)
NY原油先物2月限(WTI)
1バレル=52.42(+1.05 +2.04%)
ブレント先物3月限(ICE)(終値)
1バレル=55.49(+1.33 +2.46%)
ブレント-WTI 3.07
20日のNY原油は続伸。22日に石油輸出国機構(OPEC)などからなる
減産順守を監視する委員会の初会合を控え、産油国の減産実施や、受渡
場所となるオクラホマ州クッシング原油在庫の減少など、先行きの供給
過剰の解消期待などに下支えられた。
2月限は納会を迎えるなか、夜間取引終盤に前日高値(51.87ドル)を上
抜くと、立会い開始後は上げ幅を拡大し、一時、52.90ドルまで切り上が
った。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=351700
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1204.9( +3.4 +0.28%)
20日のNY金先物相場は反発。トランプ米大統領就任演説は予想された
もので、先行きの不透明さが残ることや、ドル相場の軟調さなどに下支え
られた。
最も取組高の多い2月限は、時間外取引終盤に1200ドルを割り込む場面が
あったが、通常取引開始後は下値拾いの動きなどから持ち直した。ただし、
時間外取引の高値1208.9ドルを上抜くまでには至らなかった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=351696